この記事では、「問題点」と「懸念点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「問題点」とは?
「問題点」は、「もんだいてん」と読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、解答を求める問いや、解決すべき事柄という意味を持っている「問題」の漢字に、特定の場所とか部分といった意味の「点」の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
だからこそ「問題点」は、解決する必要がある部分や課題となる点といった意味を表すのです。
「懸念点」とは?
「懸念点」は、「けねんてん」と読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、気にかかり不安に思うや執着するという意味を有する「懸念」の漢字に、ある事柄や場所といった意味がある「点」の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から「懸念点」は、不安で気掛かりな点を示します。
「問題点」と「懸念点」の違い
「問題点」と「懸念点」の違いを、分かりやすく解説します。
問題点と懸念点の漢字表記を並べて比較すると、「問題」と「懸念」という漢字の違いがある事を直ぐに発見可能です。
所が最後の「点」の漢字は共通しており、表現する意味には似ている部分はなくはありません。
とはいえ意味のニュアンスには違いが見られるので、そこを踏まえておけば上手に使い分けを行う事が出来ます。
まず「問題点」は、解決すべき点や事柄を表すのです。
一方の「懸念点」は、気になって不安に思う点という意味で、こちらは心の中で思っている事を示します。
「問題点」の例文
・『調査を行えば行う程にこの会社の問題点が浮き彫りになって行きます』
・『この家の一番の問題点は耐震性が低い事です』
「懸念点」の例文
・『うちの会社の懸念点を挙げるとすれば、利益率が向上しない事です』
・『幾つか懸念点はあるものの、思い切って起業する事にしました』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字が存在する上に、指し示す意味合いには似ている所があるのです。
ですが意味合いのニュアンスには相違点があるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば使い分けで困る事はありません。
ちなみに「問題点」は、解決すべき点とか事柄を意味する言葉です。
対する「懸念点」は、気になって不安に思う点という意味であり、こちらは心の中で気にしている状態を表します。