この記事では、「把握」と「網羅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「把握」とは?
ある物事に関し、きちんと理解するという意味をもつ言葉です。
「把握」という言葉は、物事の本質や要点を理解し、正しく判断可能だと考えられます。
また、「把握」は、主に知識や情報に対して使用されると言えるでしょう。
「網羅」とは?
ある物事や分野に関わる、全てのものを、取り残さず集め取り入れるという意味をもつ言葉です。
「網羅」という言葉は、とにかく、隅から隅まで欠けるものがないということを表現します。
また、「網羅」は、基本的に、データや事例に対して使用されると言えるでしょう。
「把握」と「網羅」の違い
「把握」と「網羅」の違いを、分かりやすく解説します。
「把握」と「網羅」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスには違いがあります。
「把握」は、しっかりと理解することを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「網羅」は、残らず集め収めることを表現する際に使用する言葉です。
このように、「把握」と「網羅」の違いは、理解の深さや範囲にあると言えます。
「把握」は、ある事柄に対し、十分に理解していることを表現することがありますが、「網羅」は、ある分野に関する全てのものを集めていることを表現すると言えるでしょう。
また、「把握」は、質的なことを強調しており、「網羅」は、量的なことを強調すると考えられます。
「把握」の例文
・『彼女は、まだ自分の置かれている立場を把握できていないようだ』
・『マーケットの動向を把握するには、詳細な分析を実施しなければならない』
「網羅」の例文
・『この本は、日本史のテストに出る情報を網羅している』
・『このポータルサイトでは、私の必要な情報を網羅していると感じた』
まとめ
「把握」と「網羅」の違いとしては、理解の深さや範囲にあると言えます。
「把握」は、何か物事について、正確に知ることを表現する言葉です。
その一方で、「網羅」は、とある分野について、全体的に知ることを表現する言葉です。
したがって、「把握」は、「網羅」よりも、詳細で具体的な意味だと言えるでしょう。
