この記事では、「要請」と「申請」の違いを分かりやすく説明していきます。
「要請」とは?
現在の状況や状態から判断し、必要だと思われることを相手に強く求める意味をもつ言葉です。
要請する側は、自分の立場や権利に関係なく、相手に協力や助力を願い出るというニュアンスを含んでいます。
また、要請することによって、相手に対する働きかけや影響力を強められると言えるでしょう。
「申請」とは?
自分の希望や要望を相手に伝え、許可や承認を得ることを意味する言葉です。
申請する側は、自分の立場や権利に基づき、相手に正式な手続きを求めるというニュアンスを含んでいます。
また、申請することによって、相手に対する義務や責任を明確にすることが可能だと言えるでしょう。
「要請」と「申請」の違い
「要請」と「申請」の違いを、分かりやすく解説します。
「要請」は、必要だと思ったことを相手に求めることを表現する際に使用する言葉です。
相手に対して強い権利や義務はありませんが、状況に応じて協力をお願いするニュアンスを含みます。
その一方で、「申請」は、自分の希望や要求を相手に伝えることを意味する言葉です。
相手に対して一定の条件や手続きを満たすことが必要で、承認を得るというニュアンスを含みます。
「要請」の例文
・『政府は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国民に対して、不要不急の外出を自粛する要請を出した』
・『戦場の最前線から、救援要請が届いた』
「申請」の例文
・『パスポートを作るにあたって、申請書を提出した』
・『このイベントに参加するためには、事前に申請しなければならない』
まとめ
「要請」と「申請」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使い方やニュアンスが異なります。
「要請」は、必要だと思われることを相手に求めることを表現する言葉です。
その一方で、「申請」は、自分の希望や要件を相手に伝え、許可や承認を得ることを表現する言葉です。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。
