「分解」と「溶解」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「分解」と「溶解」の違いとは?言い換え

この記事では、「分解」「溶解」の違いを分かりやすく説明していきます。

「分解」とは?

「分解」とは複数のものが合わさってできたものが、それぞれ別々の状態になる、もしくは別々の状態に離して分けることです。

たとえば酸素と水素の原子が結合すると水になりますが、逆に水の結合を分解すると酸素と水素の2つになります。

このようになにかを構成しているものの一部や全体をバラバラにして別々のものにしたり、そうして別々にものになった状態が分解です。

「溶解」とは?

「溶解」とはものが溶けることです。

特になんらかの物質が液体に溶けて混ざることを指します。

たとえば水と塩はそれぞれ全く別の物質ですが、水に塩を入れて混ぜると塩は溶けて水と一体化し、そのものが液体に溶け混ざる現象が溶解です。

水に溶かすことが多いですが液体であれば水に限らず、アルコールなど水以外の液体に溶かすこともあるでしょう。

ものを溶解した場合溶かされた成分は液体全体に広まり、最終的には溶かした成分が均一に行き渡ります。

「分解」と「溶解」の違い

「分解」「溶解」の違いを、分かりやすく解説します。

結合してできているものを分け離して別々の状態へとバラバラにするのが「分解」で、液体となんらかの物質を溶け混ぜさせて一つの液体にすることが「溶解」です。

「分解」したあとは固体液体気体のどの状態になるかは問いませんが、「溶解」したあとは基本的に溶液という液体になります。

「分解」は結合して一つになっているものを複数の物へと分けることですが、「溶解」は液体と物質という複数のものを一つの溶液へとまとめることです。

まとめ

どちらも解という字が使われてはいるものの、「分解」は一つのものをバラバラにして複数のものにすることで、「溶解」は液体と別のものを液体に溶かして一つの溶液にすることで、意味や結果としては真逆になります。

解という字に注目するのではなく、分ける溶かすという解の前にある漢字に注目して考えるといいでしょう。