この記事では、「道」と「路」の違いを分かりやすく説明していきます。
「道」とは?
人や乗り物が進むために、ある場所と、別のある場所をつなぐ役割をもつものを意味する言葉です。
「道」という言葉は、人間が、人間としてあるべき定めや模範、学問など、さまざまな意味を含む言葉としても知られています。
「路」とは?
特定の目的を実現するために、きちんと整備された、移動に使用するための場所を意味する言葉です。
「路」という言葉は、大きな道と、他の道を結ぶ細い道という意味を、元々はもっていました。
そのため、「路」という言葉がつくと、基本的に道だと考えられます。
「道」と「路」の違い
「道」と「路」の違いを、分かりやすく解説します。
「道」と「路」の違いは、目的のために整備されているかどうかだと言えます。
「道」は、人やものなど、あらゆる物体が通るための領域全てを表現する際に使用する言葉です。
どんな状態であるかにかわらず通、行可能であれば、それはすべて「道」と表現されます。
その一方で、「路」は、目的や用途のために整備された領域を表現する際に使用する言葉です。
自然発生的に生まれたものではなく、人為的に、何か目的をもって整備した移動スペースを、「路」と表現すると言えるでしょう。
「道」の例文
・『田舎道は舗装されていない上に、道幅も狭いので、非常に運転が難しい』
・『混んでいる道を避けようと下道を利用したが、同じような考えの人が多く、結局渋滞に巻き込まれた』
「路」の例文
・『あのランナーは、進路妨害で失格となってしまった』
・『彼はこれまでの自分を悔い改め、四国へお遍路の旅に出向いた』
まとめ
「道」と「路」は、どちらも「みち」と読む言葉ですが、微妙に意味の違いがあります。
「道」は、通行するための場所全てを表現する言葉です。
自然や人工など、その生まれた経緯は問わないと考えられます。
その一方で、「路」は、特定の目的や用途のために生み出された領域を表現する言葉です。
基本的に、人が意図をもって作ったものに使用されるという点で、「道」とは異なる言葉だと言えるでしょう。
