「決算」と「清算」の違いとは?分かりやすく解釈!

「決算」と「清算」の違い金融・経済

この記事では、「決算」「精算」の違いを分かりやすく説明していきます。

「決算」とは?

「決算」とは?

「決算」は、収入と支出から、利益(もしくは損失)の算出を行うことです。

企業では、年度(4月~翌3月)単位でこれを行うことが多いですが、4月~9月が上期、10月~翌3月は下期として、各期間ごとに算出するような場合もあります。

これで利益が出ていると「黒字」、損失の場合は「赤字」と俗に表現され、上場企業は少なくとも年に一度はこの公開が義務付けられています。

それによって株価に大きく影響を与えるからに他ならず、各上場企業の「決算発表」の後には株式相場が忙しく動くことになります。

「精算」とは?

「精算」とは?

「清算」は、貸し借りの相殺によって、整理を付けることの表現になります。

「出張費の清算」などという形で見聞きすることが多く、例えば、事前に仮払いで3万円を受け取り、実際に使ったのが5万円だった場合に、3万円は相殺として、残りの2万円の受け取りこの「清算」になります。

各種の「清算機」なるものを見掛けることがありますが、購入したプリペイドカードが遣い切れなかった時に、残りの金額の払い戻しができるような機械がそのように呼ばれています。

この場合にも、プリペイドカードの購入によって事前に「貸した」ことになり、遣わなかった分を返してもらうことから、立派な「清算」行為となっています。

「決算」と「精算」の違い

「決算」と「精算」の違い

「決算」「清算」の違いを、分かりやすく解説します。

前者は、収支の計算のことで、主に企業が用いる表現です。

一定期間のそれをまとめることとして使われる場合が多く、「決算発表」がいい例になります。

「清算」は、相殺を含めた貸し借りの整理になります。

貸したという行為(仮払いや前払いも含む)が絡んだ時に使われる言葉で、支出の計算のことではないので注意してください。

尚、その意味から転じた俗的な解釈として、人間関係をリセットするという意味で使われる場合もある言葉です。

まとめ

まとめ

「決算」「精算」は、このような言葉になります。

「決算」は、収支の計算行為全般に使える言葉ですが、個人単位ではあまり使うことはありません。