「それなのに」と「そのくせ」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「それなのに」と「そのくせ」の違いとは?言い換え

この記事では、「それなのに」「そのくせ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「それなのに」とは?

以前の文で示した事実と、後の文で示した事実が、対になっていないさまを意味する言葉です。

前後の文の関係性は、惜しがる気持ち、不快感、驚きの気持ちなど、さまざまな感情だと言えます。

「そのくせ」とは?

以前の文で示した事実と、後の文で示した事実に関し、辻褄が合っていないことを意味する言葉です。

前後の文の関係性は、批判的な意を表すと考えられます。

「それなのに」と「そのくせ」の違い

「それなのに」「そのくせ」の違いを、分かりやすく解説します。

「それなのに」「そのくせ」は、共に、前の文と辻褄が合わない文を繋げることを意味する言葉ですが、使用されるケースやニュアンスが異なります。

「それなのに」は、前の文の事実に対して、後の文で不信感を表現する際に使用する言葉です。

その一方で、「そのくせ」は、前の文の事実に対して、後の文で批判的な感情を表現する際に使用する言葉です。

このように、「そのくせ」は、「それなのに」よりも、強烈な否定的感情というニュアンスを含むと言えるでしょう。

「それなのに」の例文

・『彼は浮気した。それなのに、彼女に対して言い訳するのみで、全く謝罪しなかった』
・『彼女は日々幸せな気持ちを感じながら生活している。それなのに、どうしようもない退屈を感じてしまう』

「そのくせ」の例文

・『彼は激しく自己主張する。そのくせ、仕事では成果を挙げないので、煙たがれる存在だ』
・『彼女はろくに努力しない。そのくせ、今以上の待遇を求めているので、扱いが難しい』

まとめ

「それなのに」「そのくせ」は、共に、前後の文の関係性を意味する言葉ですが、それぞれに含むニュアンスが異なります。

「それなのに」は、基本的にマイナスな感情を表現する言葉です。

その一方で、「そのくせ」は、批判的な意を表現する言葉だと言えるでしょう。

それぞれの言葉は、重なる意味をもちますが、使い分けに注意が必要だと考えられます。