この記事では、「少し」と「若干」の違いを分かりやすく説明していきます。
「少し」とは?
具体的な数値や基準がなくとも、感覚的に少ないと感じることを意味する言葉です。
また、「少し」という言葉は、話し言葉や書き言葉の両方で使える一般的な言葉だと言えるでしょう。
「若干」とは?
具体的な数値や基準があっても、それほど多くないことを意味する言葉です。
また、「若干」という言葉は、比較的硬い言い方で、書き言葉やビジネスや学術などの場面で使用されることが多いと言えるでしょう。
「少し」と「若干」の違い
「少し」と「若干」の違いを、分かりやすく解説します。
「少し」と「若干」は、共に少ないことや、程度の低さを意味する言葉ですが、使い方やニュアンスには違いがあります。
「少し」は、主に話し言葉や文語で使われる一般的な言葉で、数量や時間などがほんのわずかであることを表します。
また、特に取り立てるほどでもない程度や、少なくともという意味もあります。
その一方で、「若干」は、主に書き言葉や敬語で使われる文語的な言葉で、はっきりしないがそれほど多くはない数量や程度を表します。
また、10くらいまでの少ない数や人数を表す言葉としても使われます。
このように、「少し」は、話し言葉や文学的な表現にもよく使用され、「若干」は、やや硬い感じで、書き言葉や公式な場面に多く見られると言えるでしょう。
「少し」の例文
・『彼女は塩分を控えているので、醤油や塩をつける場合でも、少しだけにとどめている』
・『仕事で疲れたと思うので、少しカフェで休憩しませんか?』
「若干」の例文
・『この問題は、彼にとっては、若干難しかったかもしれない』
・『今回のイベントには、まだ若干席の余裕があるので、お早めに予約するようにしてください』
まとめ
「少し」と「若干」はどちらも「量や程度が多くないこと」を表す副詞ですが、使い方には違いがあります。
「少し」は、具体的な数値や基準がなくても、感覚的に少ないと感じる場合に使います。
その一方で、「若干」は、ある基準や平均に比べて少ないというニュアンスがあります。
また、少し曖昧な感じを出したいときにも使います。