この記事では、「念押し」と「念を押す」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「念押し」とは?
注意すべきことに注目して、今一度確かめることを「念押し」【ねんおし】といいます。
例えば、銀行に行くときは通帳や印鑑を持ったか鞄の中を確かめるのです。
また、上司に対して伝えた内容を把握しているか聞いたり、部下に仕事の日時をしっかり把握しているか今一度聞きます。
使い方としては、「もう一度念押しした」としっかり理解できていないと思う不安な人に伝えて、安心させるのです。
「念を押す」とは?
職場では重ねて十分に仕事内容を把握したか聞き、今一度確かめることを「念を押す」【ねんをおす】と言います。
例えば、会議に出席するか本人に聞いて確かめる行為を指すのです。
そして、会議に出席して欲しいとやる気が無い相手に伝えて参加を促します。
使い方としては、書類を読んでもらって間違っていないか把握してもらったり、正確な情報を確かめてもらうため使うのです。
「念押し」と「念を押す」の違い
ここでは「念押し」と「念を押す」の違いを、分かりやすく解説します。
外出するとき、忘れ物がないか自分で見て確かめるという意味で使うのが「念押し」です。
このような意味から、「本人に念押しした」と上司や先輩といった目上の人へ自分の代わりに予定を伝えて確かめてくれと伝えます。
もう一方の「念を押す」は相手に秘密を外に漏らさないよう強く口止めする行為を指すのです。
主に、「念押し」は自分の行動に対して使いますが、「念を押す」は人に対して使う点が違います。
「念押し」の例文
・『顧問から部員に今一度念押しするようにお願いした』
・『工場長が念押して部下を褒め称えると、工員はやる気を出した』
「念を押す」の例文
・『部下に仕事内容が本当に理解できたか念を押す』
・『社長は仕入れた物にかかった出費を計算して、部下に念を押す』
まとめ
「念」を使っていますが、「押し」と「押す」の違いがあります。
どのように使うか学び、うまく状況に応じて使い分けてみるといいでしょう。