この記事では、「概ね」と「おおよそ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「概ね」とは?
何かしらの事象の全体像を、大まかに掴むことを意味する言葉です。
詳細や定量的な要素を含まないと考えられます。
また、「概ね」は、物事の良い面やプラス面を強調すると言えるでしょう。
「おおよそ」とは?
何かしらの事象の全体像を大まかに見積もることを意味する言葉です。
「おおよそ」という言葉は、定量的な情報を含むこともありますが、ディテールまでは含まないことが多いと言えるでしょう。
「概ね」と「おおよそ」の違い
「概ね」と「おおよそ」の違いを、分かりやすく解説します。
「概ね」と「おおよそ」は、共に、物事の全体的な傾向や程度を大まかに示す言葉ですが、使用される場面や微妙なニュアンスの違いがあります。
「概ね」は、何かしらの事象の全体像をざっくり掴むことを表現する際に使用する言葉です。
文章や論説の概要や、全体の傾向を示すことが多く、ポジティブな場面で使用されます。
その一方で、「おおよそ」は、全体像をチェックして、自分なりの見積もりをつけることを表現する際に使用する言葉です。
基本的に、定量的な情報を大まかなに捉えるというニュアンスが強く、ネガティブな場面や疑問の強調に使用されると言えるでしょう。
「概ね」の例文
・『独立してからの収益は、概ね順調なので、このまま成長していきたい』
・『この報告書は、概ね完成しているが、もう少し修正しなければいけない』
「おおよそ」の例文
・『今回起こった出来事のおおよその内容をお伝えします』
・『この資料は、おおよそ100ページなので、非常に内容のボリュームがある』
まとめ
「概ね」と「おおよそ」は、共に、何かしらの物事の傾向や程度などを、大まかに示す言葉ですが、使用されるケースやニュアンスに違いがあります。
「概ね」は、ある範囲や基準に沿って、大まかな概要や趣旨を示すことを表現する言葉です。
その一方で、「おおよそ」は、細かい部分にこだわらず、大まかに見積もった数値や情報を示すことを表現する言葉だと言えるでしょう。