この記事では、「無知」と「無能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無知」とは?
「無知」は、「むち」と読むのが正しい読み方となっているのです。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、ないや打ち消しを意味する語である「無」の漢字に、しるとか悟る、物事を考える能力といった意味を持つ「知」の漢字を合体させる事で完成した言葉となっています。
以上の事から「無知」は、知らない事や知恵がない、知識がないという意味を示すのです。
「無能」とは?
「無能」は、「むのう」と読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、「存在しない」とか「〜がない」という意味を有する「無」の漢字に、物事をなし遂げる力や働き等の意味がある「能」の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
だからこそ「無能」は、才能とか能力がない、役に立たないという意味を表します。
「無知」と「無能」の違い
「無知」と「無能」の違いを、分かりやすく解説します。
「無知」と「無能」の漢字表記を見比べてみると、二文字目の漢字が知と能という違いがある事に気付けるものです。
逆に言えば最初の漢字は同じ無であり、どちらも人を評価する際に使われたりする言葉となっています。
とはいえ表現する意味には違いが存在しており、「無知」は、知識がないや知らない事を意味する言葉です。
もう一方の「無能」は、能力とか才能がないや、役には立たないという意味の言葉として使われています。
「無知」の例文
・『相手の無知につけ込んでお金を騙し取るとはあなたは卑怯です』
・『私は経営に関して無知なので独立は考えていません』
「無能」の例文
・『無能な指揮官のせいでチームは最下位に沈んでいます』
・『彼は弁護士として無能なので全く頼りになりません』
まとめ
二つの言葉には、無という共通する漢字がある上に、共に人を評価する言葉として使われているのです。
ただし指し示す意味合いに関しては相違点があるので、それぞれの言葉の意味さえ把握すれば、問題なく使い分けが出来ます。
ちなみに「無知」は、知らない事とか知識がない、という意味を表す言葉です。
対する「無能」は、才能や能力がない事とか、役には立たない事を意味します。