この記事では、「紛らわしい」と「煩わしい」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「紛らわしい」とは?
違う物でありながら、どこか似ていると思うことを「紛らわしい」【まぎらわしい】といいます。
例えば、小説でありながら見た目が漫画の表紙とそっくりであるため間違って買いそうになるのです。
また、他の意味と間違うほどとても似ている言葉であるため、誤解を招いてしまう場合もあります。
使い方としては、「一方通行が多くて紛らわしい」と、見た目が同じものがいかに比較しにくいか伝えられるのです。
「煩わしい」とは?
気分が落ち込むほど重くなってしまう状況を「煩わしい」【わずらわしい】といいます。
例えば、駅では定期券だけを見せれば改札口を通れたのに、こんどは専用カードを差し込まないといけないと決まりができたので面倒に感じるのです。
また、化粧水やクリーム、下地など色々なものを塗る手間が面倒に感じてしまう気持ちを伝えられます。
このように、複数の過程を経て物事をするために手こずる気持ちを指すのです。
「紛らわしい」と「煩わしい」の違い
ここでは「紛らわしい」と「煩わしい」の違いを、分かりやすく解説します。
見た目がとても似ているため、比較しにくいことを「紛らわしい」といいます。
数が多いのでどれが本物であるか分からない、区別が容易できないという状態であると伝えられるのです。
もう一方の「煩わしい」は複数の工程が必要である課題が面倒で、手間取るので嫌になる気持ちを伝えられます。
また、面倒な人間関係は避けたいと思うときや、難しい仕事は「煩わしいのでやりたくない」といった人の感情が表せるのです。
「紛らわしい」の例文
・『鳶と鷹は見た目も似ているので、区別ができないほど紛らわしい』
・『髪型も化粧の仕方もそっくりな2人の女優は本当に紛らわしい』
「煩わしい」の例文
・『部長との煩わしい関係を避ける職場に移動したい』
・『韓国語は学ぶのにとても煩わしいので、英語を習いたい』
まとめ
比較できないほど間違ってしまうものであるか、人との関係や面倒に感じる仕事になってしまうかで使い分けてみるといいでしょう。