この記事では、「あちこち」と「あちらこちら」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あちこち」とは?
さまざまな場所や方角を意味する言葉です。
「あちこち」という言葉は、「あちらにもこちらにも」という意味をもち、広い範囲に渡って、存在している場所を表現する際に使用します。
また、「あちこち」は、方角や場所以外にも、何かしらの物事があべこべになっているという意味でも使用されます。
「あちらこちら」とは?
「あちこち」と同様に、さまざまな場所や方角を意味する言葉です。
「あちらこちら」という言葉は、「あちらにもこちらにも」という意味で、あっちこっちという表現の仕方もあります。
「あちこち」と「あちらこちら」の違い
「あちこち」と「あちらこちら」の違いを、分かりやすく解説します。
「あちこち」と「あちらこちら」は、基本的に同じように使用されますが、「あちらこちら」の方がやや丁寧な言い方だと言えます。
また、「あちこち」は、物事があべこべになっていることにも使用可能ですが、「あちらこちら」には、そのような用法はないと言えるでしょう。
「あちこち」の例文
・『彼女はあちこちに駆け回って、なんとか事業の資金を投資家から集めた』
・『日本では災害が起こるたびに、あちこちから寄付が集まるので、人々はまだ優しさの気持ちは忘れていないと再認識できる』
「あちらこちら」の例文
・『戦争になると、あちらこちらから火の手が上がり、人々の叫び声が聞こえ、それはまさしく悲惨な光景だ』
・『私は海外旅行に行くと、ここぞとばかりに、あちらこちらの観光地を巡るようにしている』
まとめ
「あちこち」と「あちらこちら」は、共に、広い範囲に点在する場所を意味する代名詞です。
基本的に、意味はほぼ同じだと考えられますが、「あちらこちら」は、あちらとこちらという2つの場所を、より強調するニュアンスを感じられると言えるでしょう。