この記事では、「といった」と「など」の違いを分かりやすく説明していきます。
「といった」とは?
ひとつの事柄をあらわす時の表現です。
「いなり寿司といった日本食を、こちらのレストランで食べられます」や「さつまいもといった野菜が、この畑でとれます」と用いられて、例をひとつ挙げる時に使われています。
また「これといった」というと「何もないこと、取り柄がないこと」をしめす言い方に。
「これといった観光名所はありません」と使います。
「など」とは?
「など」もひとつの例を掲げる時の言い方です。
「例えば〜です」と同じような訳があります。
「忍者などの、時代劇の衣装をレンタルできます」というと、レンタルできるコスチュームとして忍者衣装が挙げられ、それ以外にもいくつか有ることを指します。
また理由のひとつをあらわす時も「など」は使われていて「雨天などの影響で、電車が遅れています」と使われています。
「といった」と「など」の違い
「といった」と「など」の違いを、分かりやすく解説します。
多くの物があるうちの、ひとつの例を取り出す時に使われるのが「といった」と「など」にあたります。
どちらも「りんご飴といった」あるいは「りんご飴など」というと、りんご飴以外もあることを指します。
一方で長い文章でも使いやすいのが「といった」です。
「春は入学式や入社式といった行事が多く」など「AやBといった」と複数の例をあげる時も、読みやすい文に仕上げられます。
「など」も「AやBなど」と使うことができますが、その場合は「AやBなどの」と「の」を補って使用します。
差を覚えておきましょう。
「といった」の例文
・『アップルパイといったスイーツを召し上がれます』
・『これといった名物は、この駅にはありません』
「など」の例文
・『ステーキなどの、お肉料理を召し上がれます』
・『高波などの観点から、こちらの海外は遊泳禁止になっています』
まとめ
「といった」と「など」の解説をお伝えしました。
気になる言葉の差を学んで、言葉の上級者を目指しましょう。