この記事では、「使い走り」と「パシリ」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「使い走り」とは?
言われた通りにあちこちへ行って用事を済ませることを「使い走り」【つかいばしり】といいます。
例えば、庭の雑草を毟り取ったり、玄関の前を片付けて掃除する行動を指すのです。
また、「使い走りする子供」といえば親が頼んだ物を買うために店へ行き、買い物します。
このように、人からの依頼を聞き入れるその行動を指すのです。
「パシリ」とは?
人からお金を受け取って商品を買ってくる者を「パシリ」といいます。
「パシリする弟」といえば、年齢が上の者から指示されて買いに行く年下を指すのです。
元々は「使い走り」を若者の間では省略して使う言葉であり、「あいつはパシリだ」と情けないと思う気持ちを伝えられる言葉になります。
職場よりも学校でよく使われている言葉でもあり、年齢的に年下や力が弱い者が「パシリ」になりやすいのです。
「使い走り」と「パシリ」の違い
ここでは「使い走り」と「パシリ」の違いを、分かりやすく解説します。
権力がある人からお金を渡されて買いに行くことを「使い走り」といいます。
学校では先輩が後輩に対して「買って来い」と店に行かせたり、気が弱そうな年下を狙って食べ物や漫画を買いに行かせるのです。
もう一方の「パシリ」は「使いっ走り」【つかいっぱしり】を省略し、軽い口調で使われています。
「使い走り」よりも見下した感が前面に出ている言い方であり、色々な所へ用事に行かされる行動を指すのです。
「使い走り」の例文
・『豪邸に住む夫婦に雇われた女性は使い走りして、収入を得る』
・『中国に旅行したとき、観光客の使い走りして稼ぐ少女を見かけた』
「パシリ」の例文
・『パシリ慣れした部下は用件を伝えなくても買い物ができる』
・『パシリにされやすい人は隙が多く、反抗しないので狙われる』
まとめ
まったく同じ意味で使われていますが、色々な使い方するときは「使い走り」を、若者の間で使われているのが「パシリ」と覚えておくといいでしょう。