この記事では、「劣化」と「老朽化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「劣化」とは?
「劣化」とは何らかの理由によって性能や品質が低下することです。
どんな理由かは問わないので長い時間が経った結果ボロボロになったという場合もあれば、使う度に他の物と擦れ削られてボロボロになることを指す場合もあり、場合によって様々な事柄が理由として挙げられます。
またそれ自体が悪くなっていなくても、より性能や品質が高いものと比べられた時に、性能や品質が低い方を指して使うこともある言葉です。
「老朽化」とは?
「老朽化」とは長い時間が経った影響で品質が低下することです。
時間が経つと悪くなるものと言っても短時間で状態が悪くなるものも、何年何十年とかけてゆっくりと悪くなるものがありますが、「老朽化」は長い時間を掛けて品質が低下していくものに対して主に使われます。
また長い時間が経つことで自然に品質が低下した以外の理由で品質が低下したものに関しては使われません。
「劣化」と「老朽化」の違い
「劣化」と「老朽化」の違いを、分かりやすく解説します。
何らかの理由によって性能であったり品質であったりが低下することが「劣化」で、長い時間によって品質が低下することが「老朽化」です。
なぜ「劣化」が起きたのかの理由や原因はケース次第で様々ですが、その中でも低下した原因が長時間の経過によって「劣化」したものだけが「老朽化」と言えます。
「劣化」の例文
・『酷使しすぎてバイクのパーツが劣化している』
・『何年も着続けた服が流石に劣化してきている』
「老朽化」の例文
・『実家が老朽化して家鳴りが酷いらしい』
・『歴史的文化財の老朽化は頭の痛い問題だ』
まとめ
性能や品質が低下する現象に幅広く使える言葉が「劣化」であり、その中でも時間によって品質が低下する経年劣化と同じ意味を持つ言葉が「老朽化」です。
「劣化」はどんな理由でも使えるのでなんでそうなったかを分かるようにする言葉と併用することが多いですが、「老朽化」はそうなった原因が時間のせいだとわかるので簡潔な表現にできます。
