「底上げ」と「向上」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「底上げ」と「向上」の違いとは?言い換え

この記事では、「底上げ」「向上」の違いを分かりやすく説明していきます。

「底上げ」とは?

底上げとは、低い数値や水準を高めることをいいます。

「底」には「物の一番下、重なりの一番下」といった意味があります。

低いレベルにあるところからレベルアップすることを底上げと呼んでいます。

「向上」とは?

向上とは、より良い方向や優れた状態に向かうことをいいます。

「学力の向上」といった使い方をします。

以前よりも良い状態になることを表しています。

また、より優れたものや高いところを目指して努力する気持ちのことを向上心と呼んでいます。

「底上げ」と「向上」の違い

底上げも向上も、今よりも良い状態になることを表す言葉です。

向上は今よりも良い状態になることで、底上げは低い状態にあるものが向上することを表しています。

向上の場合、低い水準から高い水準になることもありますし、すでに高い水準にあってそれよりも高いところにいくということもあります。

必ずしも低い水準にあるというわけではありません。

底上げの場合、低い水準にあるものが高い水準になることを表しています。

「底上げ」の例文

・『クラス全員の学力を底上げするために、補習授業を行います』
・『最低賃金の底上げを目指して声を上げて行こうと思っています』
・『最近の子どもは体力がないので、毎日体を動かす活動を取り入れて体力の底上げを図ります』

「向上」の例文

・『彼女は国語の点数は向上していますが、数学については伸び悩んでいます』
・『待機児童の解消だけではなく、保育の質の向上にも取り組む必要があります』
・『英語力を向上させるために英会話教室に通い始めました』

まとめ

底上げも向上も、今よりも良い状態に向かうことを表しています。

底上げは低い水準からレベルアップすることを表しています。

それに対して向上は、低い水準からレベルアップすることもありますし高い水準からさらにレベルアップすることを指す場合もあります。