この記事では、「見えない」と「見られない」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「見えない」とは?
見たいのにできない状態を「見えない」【みえない】といいます。
例えば、テレビの画面を見たいというのに、その前に座った人の邪魔な動きを指すのです。
使い方としては、「暗くて部屋の中が見えない」と何が障害になっているか具体的に伝えます。
このようなところから、「話の内容が見えない」と、何を言っているか分からないと伝えられるのです。
「見られない」とは?
今後も良い兆しが予想できないことを「見られない」【みられない】といいます。
また、活動をまったくしていないと思うときや、見ようとしているのに見えないという状況を伝えるのです。
このようなところから、「事態の改善は見られない」と、現状は悪いままで困惑する気持ちを伝えます。
このように、見たくても見られないという状況に困る様子と、改善するため行動しても良い結果にならなかったと伝えられるのです。
「見えない」と「見られない」の違い
ここでは「見えない」と「見られない」の違いを、分かりやすく解説します。
目がかすんで肝心な部分が理解できないということを「見えない」といいます。
視力が悪いので、小さな文字が見にくいという場合もあったり、物が視界に入ってきて邪魔で見られないという意味でも使われている言葉です。
もう一方の「見られない」は、見たくても人が邪魔してきてはっきり見えないという状況を指します。
また、悪い状況が改善できず困惑する気持ちを伝えられる言葉です。
「見えない」の例文
・『霧が濃くて山道が見えないので、運転していて怖い』
・『姉の旦那は童顔なので、とても50歳には見えない』
「見られない」の例文
・『今まで企業が保全活動に参加した形跡は見られない』
・『霧がかかっていて、山の上に建つ城の姿は見られない』
まとめ
「見」を使っていますが、少し意味が違った言葉になります。
どのような状況で使えば意味が通じるかに目を向けてみれば、いい勉強方法になるでしょう。