この記事では、「排出」と「排泄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「排出」とは?
内部にある不要なものや有害なものを外部に出すことを意味する言葉です。
「排出」という言葉は、具体的には、工場が煙やガスを空気中に放出することや、火山が噴火して溶岩や火山灰を噴き出すことなどに対して使用すると考えられます。
「排泄」とは?
生物が体内で代謝することによって生じた不要なものや有害なものを、体外に出すことを意味する言葉です。
人間が尿や便を出すことや、植物が酸素や水を出すことなどを表現すると考えられます。
「排出」と「排泄」の違い
「排出」と「排泄」の違いを、分かりやすく解説します。
「排出」と「排泄」の違いとしては、対象となるものが生物か非生物かという点にあると言えます。
生物の場合は「排泄」、非生物の場合は「排出」という言葉を使用することが可能です。
しかし、「排出」と「排泄」は、時に同じ意味で使われることもあります。
とりわけ、生物が二酸化炭素や水蒸気などのガスを呼吸によって出すことは、「排出」とも「排泄」だとも表現可能だと考えられます。
このように、「排出」と「排泄」という言葉の意味の違いは、対象となるものの性質によって決まりますが、場合によっては同じように使われることもあると言えるでしょう。
「排出」の例文
・『あの工場からは沢山の汚染物資が排出されているので、行政から指導が入ったようだ』
・『二酸化炭素の排出量を抑えることが、地球環境を保全するために求められることだと思います』
「排泄」の例文
・『人間だけでなく、さまざまな生物が排泄という行為を実施している』
・『病気の原因となるようなウイルスを排泄しなければならない』
まとめ
「排出」と「排泄」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使用される場面やニュアンスに違いがあります。
「排出」は、内部にある不要なものを外へ出すことを表現する言葉です。
その一方で、「排泄」は生物の体内から代謝による不要または有害物質を体外に出すことを表現する言葉だと言えるでしょう。