この記事では、「損得」と「損益」の違いを分かりやすく説明していきます。
「損得」とは?
自分の行動や判断によって、得られる利益や被る損失を意味する言葉です。
「損得」は、個人の主観や価値観に基づいて決まるもので、金銭的なものだけでなく、時間や労力、名誉や信用なども含まれます。
「損得」は、自分の利益を最大化するために、行うべきことや避けるべきことを判断する基準として使われます。
また、損得は、具体的な数字や計算式で表されるものではなく、場合によって変わるものです。
「損益」とは?
会計や経営において、収入と支出の差額を意味する言葉です。
収入が支出より多ければ利益が出て、支出が収入より多ければ損失が出ます。
「損益」は、企業や個人の経済的な状況や成果を評価する指標として使用されます。
また、「損益」は、一定期間(月や年など)の収支を集計したもので、損益計算書という文書にまとめられます。
「損得」と「損益」の違い
「損得」と「損益」の違いを、分かりやすく解説します。
「損得」は、個人的な利害やメリットデメリットを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「損益」は、会計的な損失と利益を表現する際に使用する言葉です。
このように、「損得」は主観的な判断を、「損益」は客観的な計算を意味する言葉だと言えるでしょう。
「損得」の例文
・『彼の判断基準には損得勘定がないので、良い人ではあるが、危うさも感じられる』
・『ビジネスする上で、損得を度外視することは絶対にしてはいけない』
「損益」の例文
・『損益計算書を、彼女には作成してほしいと思っている』
・『このビジネスの損益は、どのようなものが予想されますか?』
まとめ
「損得」と「損益」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使用されるシーンや微妙なニュアンスの違いがあります。
「損得」は、個人的な利害に関する言葉で、利己的な判断や感情によって使われることが多いと考えられます。
その一方で、「損益」は、会計上の用語で、損失と利益を合わせたものを表現する言葉だと言えるでしょう。
