この記事では、「汗」と「皮脂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汗」とは?
汗とは、皮膚にある汗腺から分泌される液体のことをいいます。
そのほとんどは水分ですが、塩分やマグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛、重炭酸イオン、尿素、乳酸などもごくわずかに含まれます。
汗には体温を調節する働きがあります。
気温が上がったり運動したりした後には汗をかきますが、汗の水分が蒸発する時に熱を奪うので体温を一定に保つことができるのです。
「皮脂」とは?
皮脂とは、毛穴にある皮脂腺から分泌される油脂状の物質です。
皮脂の主な成分には、トリグリセリドやワックスエステル、スクアレン等が挙げられます。
皮脂は汗と混じることで皮脂膜をつくり、肌から水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。
乾燥を防ぐのに欠かせない物質です。
また、皮脂膜には外部の刺激から肌を守る役割もあります。
「汗」と「皮脂」の違い
汗も皮脂も人の体から分泌されるものです。
汗腺から分泌されるのが汗で、皮脂腺から分泌されるのが皮脂になります。
また、成分も大きく異なっており、汗はそのほとんどが水分です。
そのため液体状になっています。
皮脂はトリグリセリドやワックスエステルなどが主な成分で、油脂状なのでべたっとしています。
「汗」の例文
・『真冬でも運動すると汗をかきます』
・『発熱して寝ていたら大量の汗をかいたので着替えることにしました』
・『大粒の汗が滝のように流れています』
「皮脂」の例文
・『皮脂は肌に欠かせないものですが、分泌量が多いとニキビや吹き出物ができやすくなります』
・『顔が皮脂でべたついています』
・『年齢のせいか皮脂の分泌量が減り、乾燥しやすくなりました』
まとめ
汗は汗腺から分泌される液体で、皮脂は皮脂腺から分泌される物質です。
汗のほとんどは水分で、液体状になっています。
皮脂の主な成分はトリグリセリドやワックスエステルで、油脂状です。