この記事では、「わざと」と「殊更」の違いを分かりやすく説明していきます。
「わざと」とは?
「わざと」は「意識的に、また意図的に何かをする様子」という意味があります。
「わざわざ」と言い換えることもできます。
何かをするときに、意識的、意図的にしていると感じるとき、「わざと」という言葉を使って表現できます。
例えば、意識的に意地悪な行動をする場合、「わざと意地悪なことをしている」などという文章にすることができます。
「殊更」とは?
「殊更」は「ことさら」と読みます。
「殊更」は、「考えがあってわざとすること」という意味があります。
例えば、誰かに何か考えがあり、辛く当たるような場合、「殊更つらく当たる」などという文章にすることができます。
また「殊更」には「わざわざ」という意味があります。
わざわざ、行かなくてもいい場合は、「殊更行く必要はない」などと表現することができます。
さらに「殊更」には「格別な様子」という意味があります。
「殊更に寒い」などという表現をすることができます。
「わざと」と「殊更」の違い
「わざと」と「殊更」の違いを、分かりやすく解説します。
「わざと」は「意識的に、また意図的に何かをする様子」という意味があります。
一方で、「殊更」にも「わざわざ」という意味があり、2つの言葉は同義語ということができます。
ただし「殊更」には「特別な様子」という意味があるという大きな違いがあります。
「わざと」の例文
・『本当は好きだけれど、わざと嫌いな振りをする』
・『わざと転んで、好きな人に助けてもらう』
「殊更」の例文
・『好きだからこそ、殊更に冷たくする』
・『殊更に騒ぐようなことではない』
まとめ
「わざと」と「殊更」という2つの言葉の違いについてみてきました。
2つの言葉は同義語と言えるほど、似た意味を持ちます。
ただし、別の意味があることを理解して、2つの言葉を、きちんと使い分けてみてはいかがでしょうか。