「オーツ麦」と「ライ麦」はいずれも「麦の仲間」ですが、それぞれ異なる意味を持つため混同しないことが必要です。
この記事では、「オーツ麦」と「ライ麦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「オーツ麦」とは?
「オーツ麦」は「おーつむぎ」と読む言葉で、「イネ科の一年草」を意味し「燕麦」とも呼ばれています。
主要穀類の一種で、種子はオートミールとして食されるほか、ウィスキーの原料や家畜の飼料として使われることもあります。
「ライ麦」とは?
「らいむぎ」と読む「ライ麦」は、「イネ科の越年草または一年草」で「黒麦」と呼ばれることもある植物です。
種子は製粉されてパン作りなどに用いられるほか、麦芽はビールやウォッカの原料に利用され、麦角部分は薬として使用されます。
「オーツ麦」と「ライ麦」の違い
「オーツ麦」も「ライ麦」も「イネ科の植物」で食用などに使用される点は共通していますが、次のような違いがあります。
「オーツ麦」は「イネ科の一年草」で、草丈は50〜90cm程度、線のような形状の葉をつけ、小穂に二つの小花をつけるのが特徴です。
種子は細長く軟毛に覆われており、オートミールやウィスキーの原料などに利用されています。
「オーツ麦」には食物繊維や鉄、カルシウム、ビタミンB1といった栄養素が豊富に含まれ、最近では「オーツ麦」から作られる「オーツミルク」も注目されています。
一方、「ライ麦」は「イネ科の越年草または一年草」を意味します。
小麦に似ていますが、草丈は小麦よりも高い1. 5〜3m程度で、外皮が青緑色なのが特徴的です。
種子は製粉され、主にパン作りなどに用いられることが多く、「ライ麦」の割合が多いパンは黒っぽい色合いをしています。
また、麦芽部分はビールやウォッカの原料として、麦角部分は薬用に使用されています。
「ライ麦」には食物繊維やカリウム、鉄、亜鉛、カルシウムなどが豊富に含まれ、健康に役立つ食品としても知られています。
まとめ
「オーツ麦」は「イネ科の一年草でオートミールやウィスキー、オーツミルクの原料になる植物」を示し、「ライ麦」は「イネ科の越年草または一年草で、パンやビール、ウォッカに使用される植物」を示します。
双方の違いを知って、食物や穀類に関する知識を深めましょう。