「ギリシャヨーグルト」と「カスピ海ヨーグルト」は双方とも食品の「ヨーグルト」に関する言葉ですが、意味が異なるため区別して認識する必要があります。
この記事では、「ギリシャヨーグルト」と「カスピ海ヨーグルト」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ギリシャヨーグルト」とは?
「ギリシャヨーグルト」は「ヨーロッパ南東エリアに位置するギリシャにおいて伝統的に作られてきたヨーグルト」を意味します。
牛乳を発酵させた後でホエイと呼ばれる水分を抜いて作られるヨーグルトで、「水切りヨーグルト」と呼ばれることもあります。
「カスピ海ヨーグルト」とは?
「カスピ海ヨーグルト」は、「ヨーロッパ東部のカスピ海と黒海に囲まれたコーカサス地方にルーツを持つヨーグルト」を意味します。
長寿文化研究者の家森幸男氏が当地から持ち帰ったことによって日本で普及したといわれ、ヨーグルトの元となる乳酸菌に「クレモリス菌」が使用されています。
「ギリシャヨーグルト」と「カスピ海ヨーグルト」の違い
「ギリシャヨーグルト」と「カスピ海ヨーグルト」の違いを解説します。
「ギリシャヨーグルト」は「ギリシャ生まれのヨーグルト」で、「牛乳を発酵させた後で水分を抜いて作られる」のが特徴です。
水分を抜くことでクリームチーズのような滑らかかつ濃厚な食感が味わえます。
低カロリーでありながらタンパク質を豊富に含み、健康や美容にも役立つ食品として知られています。
「ギリシャヨーグルト」は市販のヨーグルトを水切りするだけで作れるため、家庭でも気軽に食べることが可能です。
一方、「カスピ海ヨーグルト」は「コーカサス地方にルーツを持つヨーグルト」を指します。
ヨーグルトの元となる乳酸菌に「クレモリス菌」が用いられ、一般的なヨーグルトに比べると独特の粘り気があり、酸味が少ないのが特徴です。
この粘り気成分には免疫機能を活発化させる作用があり、免疫力向上などの健康作用が期待されています。
なお、「カスピ海ヨーグルト」を自作するためには専用の種菌が必要になります。
まとめ
「ギリシャヨーグルト」は「ギリシャにおいて伝統的に作られてきた水切りヨーグルト」を示し、「カスピ海ヨーグルト」は「コーカサス地方にルーツを持つ、クレモリス菌が使われたヨーグルト」を示します。
両者の味わいにも違いがあることを覚えておきましょう。
ぜひヨーグルトを食べる際に参考にしてください。