この記事では、「座る」と「坐る」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「座る」とは?
腰を下ろして椅子の座面にお尻をぺたっとつける動作を「座る」【すわる】といいます。
「座る」理由には勉強したり、じっくり時間をかけて物作りするとき行うのです。
椅子の他にも体育の時間には体育館の床にお尻をぴたりとつけて礼儀正しく「座る」ことで教師の説明に耳をしっかり傾けて聞く体勢にします。
このような意味から、きちんと前を向いて「座る」と姿勢を正して腰かける意味で使うのです。
「坐る」とは?
膝を折り曲げて、足の裏を後ろの方に向けてから腰を落とす動作を「坐る」【すわる】といいます。
例えば、代表者として上座に置いてある座布団に「坐る」のです。
ここから高い地位に君臨するように「坐る」といった言い方もできます。
古くから上座に「座る」ことを日本では「坐る」と動作を表すとき使っていました。
そのため、葬式ではお坊さんや喪主が「坐る」と使った方が正しいのです。
「座る」と「坐る」の違い
ここでは「座る」と「坐る」の違いを、分かりやすく解説します。
人の話に耳を傾けるため、椅子に腰掛ける行為を「座る」といいます。
「背もたれに重心をかけて座る」と行動を指すのです。
ここから権力がある人の位置に「座る」ため仕事を頑張るといった使い方もできます。
もう一方の「坐る」は偉い身分の人が1番目立つ上座に腰を下ろす動作を意味する言葉です。
その座布団に座る人の権力を示すように、人々が集まった1番前に「坐る」動作を指します。
「座る」の例文
・『結婚式場では、花婿の友人が1番前に座る』
・『会議では前向きな姿勢で社長の近くに座る』
「坐る」の例文
・『会長が上座に坐るのを見届けてから宴会が開かれた』
・『上座に置かれた椅子に坐るお坊さんの姿が神々しい』
まとめ
「すわる」と読む動作を指しますが、誰がどこに腰を下ろすかにより使い方が違います。
その点に注意して、使い分けてみるといいでしょう。