「協」と「共」は類似した意味をイメージしてしまう「きょう」と読む同音異義の漢字ですが、「協」と「共」の漢字の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「協」と「共」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「協」とは?
「協(きょう)」という漢字には、「一緒に力を合わせること(協力・協賛・協会)」や「他者と調子を合わせること(不協和音・協調)」という意味があります。
さらに「協」という漢字は、「話し合って物事を決めたりまとめたりすること(協議・協定・協約)」の意味合いも持っています。
「共」とは?
「共(きょう)」という漢字には、「一緒に・共に」の意味があります。
「一緒に・共に」の意味で使う用法としては、「共通・共同・共演・共感・共学・共有・共和」などさまざまな使い方があります。
「共」には「共産・反共・防共・容共」のように、「共産主義」の意味合いもあります。
「共」を「とも」と読む時には、「共に戦う・共に寝起きする」のように「同一・同時・一緒」の意味になります。
「共」を「ども」と読む時には、「私共」のように謙遜の意味を示したり、「者共」のように複数の人たちを指示したりします。
「協」と「共」の違い!
「協」と「共」の違いを、分かりやすく解説します。
「協」の漢字には「力を合わせること・調子を合わせること・相談すること(話し合って決めること)」の意味がありますが、「共」の漢字にはそういった意味合いがない違いがあります。
「共」には「一緒に・共に」の意味があって「協」の「力を合わせる」の意味に近いのですが、「共」は「協力のように力を合わせて何かをすること」までは意味していないのです。
また「共」には「協」にはない「共産主義(反共・防共など)」の意味もあります。
さらに「共」を「とも・ども」と読む時には、「協」とは違う複数の意味(同一・一緒・複数の人たちなど)で使われます。
まとめ
「協」と「共」の意味・用法の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「協」という漢字は、「力を合わせる・調子を合わせる・相談する」を意味しています。
それに対して、「共」という漢字は「共に・一緒に・同時に」の意味合いを持っています。
「協」と「共」の漢字の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。