「会期」と「任期」はどちらも漢字の「期」を用いる熟語ですが、意味が異なるため区別して理解しておく必要があります。
この記事では、「会期」と「任期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会期」とは?
「会期」は「かいき」と読む言葉で、「会合や集会、展示会などが実施される時期や期間」または「国会・地方議会が活動する期間」を意味します。
漢字の「会」には「出会う」「多くの人が集まること」といった意味があり、「期」には「区切られた時間」「日時や時点」などの意味が含まれています。
「任期」とは?
「にんき」と読む「任期」は、「特定の職務に就いている一定の期間」を意味する言葉です。
「任」は「役目」「仕事」「任せる」などを表し、「期」は「区切られた時期」「定められた日時や時点」といった意を示します。
「会期」と「任期」の違い
「会期」も「任期」も「何らかの期間」という意味を含む点は共通していますが、下記のような違いがあります。
「会期」は「会合や集会などがおこなわれる時期や期間」を意味するほか、「国会や地方議会が有効に活動する期間」という意味で使われることも多い言葉です。
一方、「任期」は「職務に就いている期間」を意味し、何らかの職務に在任する期間のことを指します。
「会期」の例文
「会期」は「〜の会期」や「会期中」のように使われます。
催し関連や政治分野などで耳にする言葉といえます。
・『イベント会期中の式典には開会式や閉会式などがあります』
・『通常国会は現在会期中です』
「任期」の例文
「任期」は「〜の任期」や「任期を全うする」などのように用いられます。
多くの場合、ビジネスや政治に関わる場面で使用されています。
・『アメリカ合衆国大統領の任期は4年である』
・『彼は学部長としての任期を全うした』
まとめ
「会期」は「会合や集会、展覧会などが実施される時期や期間」「国会・地方議会が活動する期間」を示し、「任期」は「特定の職務に就いている期間」を示します。
双方の使い方も参考にして、状況に合わせて使い分けましょう。
ぜひ「期」を使った熟語の違いを知る参考にしてください。