「吹奏楽」と「オーケストラ」はいずれも音楽に関連する言葉ですが、意味が異なるため区別して把握しておく必要があります。
この記事では、「吹奏楽」と「オーケストラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「吹奏楽」とは?
「吹奏楽」は「すいそうがく」と読む言葉で、「管楽器をメインとし、打楽器を加えた合奏音楽」を意味します。
漢字の「吹」は「息をはく」「楽器を吹いて鳴らす」などを表し、「奏」は「楽器をかなでる」「申し上げる」などを示し、「楽」は「音楽」「楽しむ」といった意を示します。
「オーケストラ」とは?
「オーケストラ」は外国語の“orchestra”が由来となったカタカナ語で、「管楽器や弦楽器、打楽器、鍵盤楽器などによる大規模な合奏」もしくは上記の合奏団を意味します。
「管弦楽」や「管弦楽団」と呼ばれることもあります。
また、「オーケストラ」は「古代ギリシアにおいて楽器奏者と歌手のために設置された舞台前の円形広場」という意味もあわせ持っています。
「吹奏楽」と「オーケストラ」の違い
「吹奏楽」も「オーケストラ」も「複数の楽器による合奏」という意味合いを持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「吹奏楽」は「管楽器が主体となり、打楽器を加えて演奏する音楽」のことを指します。
「管楽器」はフルートやクラリネット、オーボエなどの「木管楽器」と、トランペットやホルンなどの「金管楽器」の総称で、「打楽器」は木琴やティンパニ、シンバルなどが該当します。
通常「弦楽器」は用いられませんが、コントラバスのみが加わる場合もあります。
楽団の編成は10人から50人程度までと幅があり、そのうちの複数人で同じ楽器やパートを演奏するため個人演奏は目立たないとされています。
一方、「オーケストラ」は「管楽器や弦楽器、打楽器、鍵盤楽器などによる大規模な合奏あるいは合奏団」を意味し、「吹奏楽」で用いる管楽器や打楽器のほかに、ヴァイオリンやチェロ、ヴィオラ、コントラバスといった「弦楽器」、ピアノやチェンバロといった「鍵盤楽器」などが加わります。
楽団の人数は100人前後で、規模が大きいのも特徴的です。
「オーケストラ」の場合は個人の演奏が目立つという特色もあり、例えば管楽器は各2本ずつの編成で、1つのパートを1本ずつで演奏します。
なお、弦楽器や打楽器は状況に合わせて調整されるようです。
まとめ
「吹奏楽」は「管楽器をメインに打楽器を加えて合奏する音楽」を示し、「オーケストラ」は「管楽器、打楽器、弦楽器、鍵盤楽器などによる大規模な合奏あるいは合奏団」を示します。
ぜひ音楽や合奏に関する言葉を知る参考にしてください。