この記事では、「塩酸」と「酢酸」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある、2つの言葉の違いを知っておきましょう。
「塩酸」とは?
「塩酸」は「えんさん」と読みます。
「塩酸」は、「塩化水素の水溶液のこと」という意味があります。
強い刺激臭がある液体で、純粋のものは無色です。
濃度が35%以上のものを、「濃塩酸」と呼び、湿った空気中で発煙するとされています。
また、金や銀、白金属以外の金属と反応して、水素を発生します。
工業的に用途が広い液体で、広く使われています。
また、人間の胃酸の主成分も「塩酸」です。
「酢酸」とは?
「酢酸」は「さくさん」と読みます。
「酢酸」は、「刺激臭と酸味のある無色の液体で、飽和脂肪酸の一種」と言う意味があります。
弱酸性で、食用の酢の主成分として知られています。
生体においては、物質代謝上重要な存在で、酢酸発酵や木材の乾留によって得られます。
工業的には、アセトアルデヒドを参加して作ります。
染色の時、また合成酢を作るとき、写真の定着液などに使用しています。
「塩酸」と「酢酸」の違い
「塩酸」と「酢酸」の違いを、分かりやすく解説します。
一方の「塩酸」は、「塩化水素の水溶液のこと」という意味があります。
「酢酸」は、「刺激臭と酸味のある無色の液体で、飽和脂肪酸の一種」と言う意味があります。
「塩酸」と「酢酸」は、どちらも「酸性の液体」という共通点があります。
しかし、「塩酸」は「強酸」なのに対して、「酢酸」は「弱酸」という大きな違いがあります。
また「塩酸」は工業に広く使われるのに対して、「酢酸」はどちらかと言えば、食用として広く使われているという違いがあります。
まとめ
「塩酸」と「酢酸」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
「塩酸」と「酢酸」という2つの言葉の意味を知り、混同せずにきちんと使い分けてみてはいかがでしょうか。