この記事では、「カカオ」と「ココア」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「カカオ」とは?
ほとんどカカオ豆が加工されていないものを“Cacao”「カカオ」といいます。
不溶性植物繊維が多く含まれているカカオマスには半分以上の55%がリグニンが入っていて、腸内細菌にはほとんどが分解されません。
そんな「カカオ」の起源はメソアメリカで、アステカ文明を起源としている飲み物です。
当初はカカオ豆が水に溶けやすいように小さくすり潰し、唐辛子で味付けしたり、とうもろこしを入れて混ぜて飲まれていました。
その後、スペインに渡った「カカオ」にでんぷんを入れた後、温めて飲まれるようになります。
「ココア」とは?
カカオマスの加工度が高いものを“Cocoa”「ココア」といいます。
このカカオを加工して市販された商品をココアパウダーといって、お湯で溶かすだけですぐに溶ける粉状のものを指すのです。
飲みやすいように加工する製造方法としては、発酵させたカカオ豆をローストするときは高温で熱します。
元々はヨーロッパで売り買いされるようになった「カカオ」が、現地では「ココア」と言われるようになったのです。
その後、C. J. バンホーテンという会社が独自の製造方法で作り出したのがココアパウダーになります。
「カカオ」と「ココア」の違い
ここでは「カカオ」と「ココア」の違いを、分かりやすく解説します。
デオブロマ・カカオという木になる実を使っている「カカオ」には、リグニンが多く含まれています。
30%もの食物繊維が含まれているため便通を改善し、口内の環境を改善するピロリ菌が守る効果も期待できる飲み物です。
元々はカカオマスを加工して、まろやかで口当たりを良くするためパウダー状にして売られています。
また、ポリフェノールも多く含み、肌を美しく保つ働きも期待できるのです。
この2つの違いは「カカオ」が欧州に渡り、「ココア」と呼ばれるようになります。
また、豆の加工度が高くないものを「カカオ」と呼び、この原料を加工したものが「ココア」というところが違う点です。
まとめ
同じカカオ豆を原料とするものですが、加工の違いが見られます。
加工の仕方をココアブランドの公式サイトを見て、調べてみるのもいいでしょう。