この記事では、「監査役」と「重任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「監査役」とは?
「監査役」とは企業の活動や会計が適正かどうかを評価し報告する役目を担った役員です。
大きく分けると業務監査と会計監査の二つがあり、業務監査は業務が法令や社内規定に則っているか、無意味なことや無駄なことをしていないかなどを調べて報告します。
会計監査は会計の書類内容が正しいか、計算が間違っていないかなどを調べて報告する役割です。
経営が大丈夫かを見守る以上に、不正行為がないかどうかをチェックする重要な役目と言えます。
「重任」とは?
「重任」とは役職の任期を終えたと同時に同じ役職に就任することです。
取締役や監査役など企業の役職は一度就任したらずっと同じ人が続けるというわけではなく、この日までと任期が決められています。
任期が満了すると株式総会で退任し、それと同時に新しく役職に就く人を選びますが、この新しく就く人に直前まで同じ役職をしていた人が選ばれるのが重任です。
「監査役」と「重任」の違い
「監査役」と「重任」の違いを、分かりやすく解説します。
企業や組織の活動や会計が問題ないか評価し報告する役職が「監査役」で、隊人と同時に同じ役職に同じ人が就任することが「重任」です。
「監査役」は役職の名前であり、「重任」は役職にどのように就任したかを指す言葉になります。
「監査役」の例文
・『監査役から報告書が提出された』
・『彼は今年度からの新しい監査役だ』
「重任」の例文
・『他に人がいないため重任することになった』
・『今回で3回目の重任だ』
まとめ
「監査役」と「重任」はしばしばセットで使われているのを見かける言葉ですが、「監査役」は役割の名前を指し、「重任」はそれにどういう形で就いたかという言葉です。
そのため関連して使われることはあっても言葉の意味は全くの別物ですし、「監査役」が重任以外で任命されることも、監査役以外が「重任」することもあります。