「資格」と「検定」はいずれも能力やスキルに関係する言葉ですが、細かな意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「資格」と「検定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「資格」とは?
「資格」は「しかく」と読む言葉で、「特定の事柄をおこなうために必要な立場や地位」もしくは「特定の事柄をおこなうために必要になる条件」を意味します。
漢字の「資」には「財貨」「たくわえ」「もちまえ」といった意味があり、「格」には「きまり」「値打ち」などの意味が含まれています。
「検定」とは?
「けんてい」と読む「検定」は、「一定の基準をもとに検査し、合格や不合格、等級、品質などを決定すること」を意味する言葉です。
また、「検定試験」の略称として使われることもあります。
「検」は「調べる」「取り締まる」などを表し、「定」は「さだめる」「動かない」といった意を示します。
「資格」と「検定」の違い
「資格」と「検定」の違いを分かりやすく解説します。
「資格」は「特定の事柄をおこなうために必要とされる立場や地位」あるいは「特定の事柄をおこなうために必要な条件」という意味があります。
後者の意味では「試験に合格することで資格や免許が取得でき、資格・免許がないと当該作業や業務ができない」という意味で広く使われており、代表的な例としては「運転免許」が挙げられます。
また、「資格」には、国が認定する「国家資格」、官庁や大臣などが認定する「公的資格」、民間団体や企業・学校などが認定する「民間資格」といった種類があります。
一方、「検定」は「一定の基準をもとにして検査をおこない、合格または不合格、等級、品質などを決定すること」を意味し、「製品などが規格に適合するか調べる際」や、「個人の知識や能力を判別する」際に使用されます。
後者の意味においては、「漢字検定」や「英検」「日商簿記検定」などが有名です。
まとめ
「資格」は「特定の事柄をおこなうのに必要になる立場や地位」もしくは「特定の事柄をおこなうのに必要な条件」を示し、「検定」は「一定の基準をもとに検査し、合格や不合格、等級、品質などを決めること」を示します。
双方の違いを理解して、自己研鑽などの参考にしてください。