皆さんは日常生活や仕事をしている中で、色々と頭を使って思考することがたくさんあると思います。
そのような時に出て来る言葉が、「類推」や「推測」かもしれません。
しかし、これらの言葉を正しく使い分けることができていない人も結構多いのではないかと思われます。
そこでここでは、これら「類推」や「推測」についてフォーカスして、言葉の意味や違いなどを見ていくことにします。
「類推」と「推測」各々の解釈
まず、「類推」と「推測」各々の言葉の意味を解釈していくことにしましょう。
「類推」の意味や使い方
「るいすい」という読み方をする「類推」は、「一方が他方と似ているいくつかの共通点に基づいて、基の一方から他方のあり様を全体的に推し測ること」という意味があります。
少し難しい言い方になってしまいましたが、より簡単に言うと「物事の似ている点をベースにして、他の物事の状況などがどのようなものであるかを推測する」という解釈になります。
「類推的な解釈」というような使い方ができます。
「推測」の意味や使い方
「推測」は「すいそく」という読み方をしますが、「得られた情報・知識に基づいて、物事の性質や状態を推し量ること」、また「そのような考え方から導き出されたもの」という意味合いになります。
「推測した結果」というような使い方ができます。
「類推」と「推測」の違い
では、「類推」と「推測」の2つの言葉には、どのような違いがあるのでしょうか?
「類推」は「物事の似ている点、似通った物事を基に他の物事について結果や判断すること」という理解で解釈することができる一方で、「推測」は「ある事象を基に、その時点では明確になっていない物事の状況や発生した原因・理由を判断する」という意味になりますので、思考するステップが異なっていることが分かるかと思います。
「類推」と「推測」各々を使った例文と意味を解釈
ここで「類推」と「推測」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「類推」を使った例文と意味を解釈
「昨年大ヒットしたゲームの売上が伸びていることから、今年も同じ種類のゲーム類のソフトの売上が増えていくと類推される」
「類推」という言葉が使われるケースは、色々とありますが、「物事の似ている点を基に他のことについて判断する」という意味があるので、このように例文で物の売上を予想することで使うことができます。
「推測」を使った例文と意味を解釈
「AIの推測能力は、人間の思考を超えていく可能性がある」
「ある物事を基にして不明確な物事の状況の理由を判断する」という意味を持つ「推測」は、今まで人間固有の能力をされてきました。
しかし、AIが急速に発達して進化してきた現在では、人を超える進化を遂げるかもしれません。
まとめ
「類推」と「推測」という2つの言葉の意味を見てきましたが、これらの言葉は、様々な所で使うことができるので、これを機にしっかりと使いこなせるようにしておきましょう。