「列挙」と「枚挙」の違いについて紹介します。
さらに「列挙」と「枚挙」を使った例文と意味を紹介し、解釈して行きます。
「列挙」の意味や使い方
「列挙」には、「並べ上げること」「一つ一つ数え上げること」という意味があります。
例えば、江戸時代には、15人の将軍がその座に付き、時代の中心に座っていました。
この将軍の名前を、一人一人並べて、数え上げる時、「徳川家15人の将軍を、列挙する」などと、「列挙」という言葉を使います。
「枚挙」の意味や使い方
「枚挙」には「いちいち数え上げること」という意味があります。
特に「枚挙に暇がない」という言い回しがあり、「いちいち数える暇がないほど、例や数が多い」という意味で使われることが多い言葉になります。
例えば、ある生徒が学校に迷惑をかけた時、その迷惑の数がいちいち数えるのが面倒だという場合、「この生徒が学校に迷惑をかけた例は、枚挙に暇がない」などと、「枚挙」「枚挙に暇がない」という言葉を使って、状況を説明できます。
「列挙」と「枚挙」の違い
「列挙」と「枚挙」という言葉の違いを紹介します。
「列挙」は、「並べ上げること」「一つ一つ数え上げること」を意味します。
一方「枚挙」は「一つ一つ数え上げること」を意味します。
「一つ一つ数え上げること」という意味では、二つの言葉は同じ意味を持っています。
ただし「列挙」は、「並べる」「系列的に数える」という使い方をします。
やみくもに数え上げるのが「枚挙」なら、ある程度系列立てて、並べ上げる言葉が「列挙」ということになります。
「列挙」を使った例文と意味を解釈
「列挙」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「旅行に必要な持ち物を『列挙』していく」
この例文は、旅行先で必要になるものを、並べて数え上げて行くという文章になります。
このように「列挙」には、「並べ上げること」「一つ一つ数え上げること」という意味があります。
パスポートや、旅券、現金やクレジットカード、着替えなど、旅行に必要なものを「列挙」しておけば、忘れ物が少なくなるでしょう。
「枚挙」を使った例文と意味を解釈
「枚挙」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「彼の好きな所は『枚挙』に暇がない」
この例文は、付き合っている男性の好きな所は、一つ一つ数え上げる暇がないほどたくさんあるという文章になります。
付き合いたての男女は、相手の魅力について話す時、「枚挙に暇がない」かもしれません。
まとめ
「列挙」と「枚挙」という言葉の違いについて見てきました。
二つの言葉には「一つ一つ数え上げること」という共通の意味がありますが、違った部分もあるため、その違いを知り、使い分けられるようにしましょう。