「利用」と「活用」の違いとは?意味を詳しく解釈

「利用」と「活用」の違い言葉・カタカナ語・言語

「利用」「活用」はよく似た意味を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「利用」「活用」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「利用」「活用」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。

「利用」の意味や使い方

「利用」の意味や使い方

「利用(りよう)」という言葉は、「役立つように使うこと・使用して役立てること」を意味しています。

「利用」には、「便利にするため(得するため)に、本来の目的以外のことに使う」の意味合いもあります。

「利用」の使い方は「自宅近くの駅を毎日利用しています」のように、「使って役立てること」の意味合いで使えます。

「コップを花瓶として利用します」のように、「本来の目的以外で使って便利にする場合」にも使用できます。

「活用」の意味や使い方

「活用」の意味や使い方

「活用(かつよう)」という言葉は、「そのもの(その人)が持っている本質・能力・適性を生かして使うこと」の意味を持っています。

「活用」の使い方は「主婦・フリーターの人材を活用しています」「使っていない道具を活用すれば節約できます」のように、「そのものの潜在的な能力・適性・本質などを生かして使う時」に使用する使い方になります。

「利用」と「活用」の違い

「利用」と「活用」の違い

「利用」「活用」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。

「利用」という言葉も「活用」という言葉も、「何かをするために物や人を使うこと」を意味していますが、「利用」「活用」と比べて「役立つように上手く使う・そのものの本来の目的以外のことに使って利便を得る・他人を自分が得するために使う」の意味合いが強い違いがあります。

「利用」という表現は「工夫して本来の目的以外のことに使って利益・利便を得ること」に意味の重点がありますが、「活用」というのは「そのもの(その人物)の能力・本質・適性を生かして使うこと」に意味の重点がある違いを指摘できます。

例えば、「企画力のある人材を活用する」といえばその人材の能力を生かして使うことを意味しますが、「企画力のある人材を利用する」になると自分の欲望・利益のためにその人材を使うというニュアンスが強まるのです。

「利用」を使った例文と意味を解釈

「利用」を使った例文と意味を解釈

「利用」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「私は散歩の途中に買い物をするついでに、よくコンビニのトイレを利用させてもらっています」 この「利用」を使った例文は、「利用」の表現を、「よくコンビニのトイレを便利に使わせてもらっている」の意味合いで使っています。

「活用」を使った例文と意味を解釈

「活用」を使った例文と意味を解釈

「活用」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「看護師としてのせっかくの才能と経験を活用しないのはもったいないと思います」 この「活用」を使った例文は、「看護師としてのせっかくの才能と経験を生かして使わないのはもったいないと思います」という意味で解釈できます。

まとめ

まとめ

「利用」「活用」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「利用」という表現は、「役立つように使うこと」「便利にするため(得するため)に本来の目的以外のことに使うさま」を意味しています。

それに対して、「活用」という言葉は「そのもの(その人)の本質・能力・適性を生かして使うこと」の意味を持っています。

「利用」「活用」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。