この記事では、「近代」と「現代」の違いを分かりやすく説明していきます。
「近代」とは?
「近代」とは、現在に近い時代を表す言葉です。
ここからが近代だと大まかな定義として、欧州で16世紀以降に確立した主権国家体制が18世紀後半の産業革命に伴って世界に広がり、資本主義が成立した以降の時代のことを指すとされています。
よって、西暦的なキリもいいことから、19世紀以降のことだと使われることが多い言葉で、日本ではまだ江戸時代に該当し、欧米諸国の「近代化」とは程遠い状態でした。
「現代」とは?
「現代」は、「近代」より現在に比較的近い時代のことで、「現代の若者は~」などとよく使われています。
この場合、現在の基準だと、スマホが広まった以降の最近のことだと考えていいでしょう。
各種の現在と同じ風潮や、流行が普及してから現在までのことだと考えると分かりやすく、「現代では、1人に1台のスマホは当たり前となっている」のように使う言葉です。
「近代」と「現代」の違い
「近代」と「現代」の違いを、分かりやすく解説します。
「近代」は、現在に近い時代とは言っても、200年以上も前の時代のこととなる為、文化や様式は現在とは大きく異なっています。
第二次大戦の終結までをその「近代」とし、それ以降は「現代」と使うという考え方もありますが、それだと携帯電話はおろか、テレビは白黒で、冷蔵庫や洗濯機もまともに家庭に普及していなかった時代まで含まれてしまう為、「現代の若者は~」のような使い方ができなくなってしまいます。
その為、歴史を語る上(専門的な分野)ではそのような区分とされているとしても、言葉として実用する場合には、先のような現在と同じ文化が普及した頃からの最近のことだと解釈していいでしょう。
まとめ
「近代」と「現代」は、このように違います。
「現代」は、風習や流行りが変われば具体的に指す時期が変わる言葉だと覚えておきましょう。