この記事では、「叱責」と「叱咤」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉にはどのような意味と違いがあるでしょうか。
「叱責」とは?
「叱責」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「叱責」は「しっせき」と読みます。
「叱責」は、「他人の失敗などを叱りとがめること」という意味があります。
例えば、ビジネスシーンにおいて、大きなミスをした人に対して、仕事の責任者がミスを叱りとがめる時、「ミスをした同僚を叱責する」などという文章にすることができます。
また、コールセンターに、商品の不具合について苦情を言う人がいるかもしれません。
オペレーターに対して、厳しい口調で??りとがめている様子は、「コールセンターに電話をして、商品の不具合について叱責する客」という文章にできます。
他にも、「寝坊したスタッフを叱責する店長」、「叱責されたことで、2度と同じミスをしないと誓った」などという文章を作ることができます。
「叱咤」とは?
「叱咤」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「叱咤」は「しった」と読みます。
「叱咤」は、「大声を張り上げて叱りつけること。
また叱りつけるようにして励ますこと」という意味があります。
誰かを叱る時に、大声を上げる場合に「叱咤」という言葉を使います。
例えば、スポーツの部活で、やる気のない生徒がいる時、先生が大声でしかりつける様子を、「部員を叱咤する教師」という文章にできます。
また「叱咤」には??りつけるようにして励ますという意味があるため、失恋して元気がなくなっている友達に、しっかりするよう、大声で??りつけるように励ますとき、「失恋した友達を叱咤する」と言います。
「叱咤」には「叱咤激励(しったげきれい)」という四文字熟語があり、「叱咤激励」には「大きな声で励まし、元気づけること」という意味があります。
「試合に負けそうな場面で、ファンが選手を叱咤激励する」などという文章を作ることができます。
「叱責」と「叱咤」の違い
「叱責」と「叱咤」の違いを、分かりやすく解説します。
「叱責」は、「他人の失敗などを叱りとがめること」という意味があります。
一方「叱咤」は、「大声を張り上げて叱りつけること。
また叱りつけるようにして励ますこと」という意味があります。
どちらも、相手を叱るという意味がある言葉ですが、「叱責」が叱るだけなのに対して、「叱咤」は、「大声を出す」、「励ます」という意味が含まれています。
人の失敗などを厳しく叱る時は、「叱責」という言葉を使いますが、叱りながら、大きな声を出していて、励まそうという意図が見える時は、「叱咤」を使うようにするといいのではないでしょうか。
まとめ
「叱責」と「叱咤」の違いについて見てきました。
2つの言葉は似た意味を持ちますが、明確な意味の違いがありました。
意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。