この記事では、「既定」と「規定」の違いを分かりやすく説明していきます。
「既定」とは?
「既定」は、すでにこうであると取り決められていることで変更が難しいことです。
例えば、「既定の定員数」という言葉であれば、受験などで生徒になることが可能な人員の数はすでに決められていて、それを超えて生徒を募集できません。
何故なら、生徒の席が無いが故、「既定」を超えることは超えた分の人数を削減して調整しないとそのものが機能しなくなります。
よって「既定」は、絶対数や規約が決まっていて変更できないことで、変更した場合機能が失われる物です。
「規定」とは?
「規定」は、約束事をしっかりと定めたもののことで、企業と顧客の間で守るべき約束事です。
この約束事は、企業や顧客という間柄で約束をすることを「規定」と呼びます。
何故、企業と、個人の間で約束事を正確に決めないといけないかは、企業側は信用問題があり、顧客側は商品やサービスに関する責任のありどころはどこにあるかを決めておかないと両者の間に大きな溝ができるが故です。
「既定」と「規定」の違い
「既定」と「規定」の違いはすでに決定している決定事項であるか、約束事であるかです。
「規定」は約束事で約束を交わす者同士で定めたルールで、このルールがあるが故、信用という物をお互いが得ます。
一方、「既定」は、信用などはどうでもよく、すでに明記された決まり事です。
「既定」の例文
・『既定のブラウザ』
この言葉は、Windowsで使用するインターネットを閲覧するブラウザのことです。
Windowsには、Googleやマイクロソフト社のブラウザがあり、好きなブラウザを「既定」とすることでブラウザを固定化できます。
「規定」の例文
・『売買契約の規定を改定する』
この例は、ネット通販などでの売買に関するお客様との内容を改めなおすことです。
「規定」はすでに決められたルールではないため、自由に変更が可能で、このケースは変更をしようとするケースになります。
まとめ
「既定」と「規定」については、ルール変更がやりやすい側が、「規定」で「既定」は難しいことと考えると分かりやすいです。
その上で何故、ルール変更が難しいかを考えた場合、「既定」は、すでに決められたルールであるが故改定が難しく、「規定」については、ルールを作るうえで、両者が納得できる範囲であれば、ルール変更が可能だと考えると分かりやすいでしょう。
よって、「既定」は本来は、簡単に変更できないことが多いです。
ただ、Windowsのブラウザは、「既定」のブラウザを変更できるので、「既定」も実は簡単にルール変更できるんじゃあないかと思われるでしょうが、Windowsの「既定」は、前に定めたルールという意味なので、変更すれば問題なく変更できるという解釈です。
よって、「既定」は、前に定めたルールであれば、改定できるものはルール変更が可能ですが、違いを出すために、すでに決められたもので変更できない物が「既定」であるとしました。