この記事では、「露呈」と「露見」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「露呈」とは?
「露呈」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「露呈」は「ろてい」と読みます。
「露呈」は、「隠れていた事柄が表面に現れ出ること。
さらけ出すこと」という意味があります。
それまでは隠れていて見えなかったものが、見えるようになったり、隠していたものをさらけ出すようなとき、「露呈」という言葉を使うことができます。
例えば、仲の良い夫婦のように思えたのに、結婚して数年経つと、お互いの欠点が気になり始め、仲が悪くなってくる場合、「お互いの欠点が露呈して、夫婦仲が悪くなる」などという文章にできます。
また、おしとやかに見える女性と付き合っていたら、徐々に本当の姿をさらけ出し、わがままぶりを発揮した場合は、「付き合っている女性が、徐々に本性を露呈してきた」などという文章を作ることができます。
他にも、高いレベルでスポーツをすることで、弱点がさらけ出されたとき、「高いレベルでは、弱点が露呈してしまう」などという文章にできます。
「露見」とは?
「露見」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「露見」は「ろけん」と読みます。
「露見」は、「秘密や悪事など、隠していたことが表に現れること。
ばれること」という意味があります。
例えば、結婚をしている男性が、妻に隠れて不倫を繰り返していたことがばれてしまう場合、「夫の不倫が露見する」などという文章にできます。
また、会社のお金を内緒で使いこんでいる人が、おびえながら暮らしている様子について、「使い込みが露見することを恐れて、おびえながら暮らす」などという文章を作ることができます。
さらに、ストレスが増えると、周囲に当たり散らしてしまうことに気が付いた場合、「器の小ささが露見した」などと、自虐的につぶやくかもしれません。
「露呈」と「露見」の違い
「露呈」と「露見」の違いを、分かりやすく解説します。
「露呈」は、「隠れていた事柄が表面に現れ出ること。
さらけ出すこと」という意味があります。
一方で、「露見」は、「秘密や悪事など、隠していたことが表に現れること。
ばれること」という意味があります。
どちらも、隠れていたことが表に出ることを意味する言葉という共通点があります。
ただし、「露見」は、意図的に隠していたことが、表に出るという意味があり、主に悪いこと、隠し立てをしていることがばれてしまうことを意味する言葉になります。
このように、単に隠れているものが表に出たときは「露呈」を使い、悪いこと、隠していたことが発覚してしまう場合は「露見」を使うという違いがあります。
まとめ
「露呈」と「露見」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。