「根強い」と「根深い」の違いとは?意味を詳しく解釈

「根強い」と「根深い」の違い言葉・カタカナ語・言語

「根強い」「根深い」は類似した意味合いを連想させる混同しやすい言葉ですが、「根強い」「根深い」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、例文とその解釈も紹介しながら、「根強い」「根深い」の意味の違いを詳しく説明していきます。

「根強い」の意味や使い方

「根強い」の意味や使い方

「根強い(ねづよい)」という表現は、「植物が深い場所まで根を張って揺らがない」を意味しています。

その意味から転じて、「根強い」には「良い意味で、粘り強さ・しつこさ・持続力があるさま」の意味合いがあります。

「根強い」の使い方は、「彼の作品は根強い支持を受けています」のように、「ポジティブな意味で、持続性や粘り強さ(根気強さ)がある時」に使うという使い方になります。

「根深い」の意味や使い方

「根深い」の意味や使い方

「根深い(ねぶかい)」という表現は、「植物の根が深いところにまで入っている」を意味しています。

その意味から派生して、「根深い」には「ある事象の原因・根拠が深い場所にある」「悪い意味で、執着心・執念が強くてしつこい」の意味を持つようになりました。

「根深い」の使い方は、「彼女はいったん怒ると根深い性格をしています」のように、「ネガティブな意味で、しつこさや執念がある時」に使うという使い方になります。

「根強い」と「根深い」の違い

「根強い」と「根深い」の違い

「根強い」「根深い」の意味の違いを、分かりやすく説明します。

「根強い」「根深い」「植物の根が深く張っていること」が語源になっています。

しかし、「根強い」という表現は「良い意味で粘り強さ(根気・持続力)があるさま」を意味していますが、「根深い」という表現は「悪い意味で執念深いさま・しつこいさま」を意味しているという違いを指摘できます。

そのため、「根強い人気がある」とはいいますが、「根深い人気がある」とは通常いいません。

反対に、「根深い怨念を持つ」とはいえますが、「根強い怨念を持つ」という言い方はしない違いがあるのです。

また「根深い」の言葉には、「根強い」にはない「ある物事の原因・理由が深い部分にある」といった意味合いもあります。

「根強い」を使った例文と意味を解釈

「根強い」を使った例文と意味を解釈

「根強い」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「学生時代からの根強い努力によって、彼は見事にグローバルなIT企業への就職を決めました」

この「根強い」を使った例文は、「根強い」の表現を、「学生時代からの粘り強い努力によって」の意味で使っています。

「根深い」を使った例文と意味を解釈

「根深い」を使った例文と意味を解釈

「根深い」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「彼女は子供時代に自分をいじめた人たちに対して、根深い恨みを持っていました」

この「根深い」を使った例文は、「根深い」の表現を、「執念深い(執拗な・長く続く)恨みを持っていました」という意味を持つ文章で使っています。

まとめ

まとめ

「根強い」「根深い」の意味の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「根強い」という表現は、「深く根を張って揺らがない」「良い意味で粘り強さがある」を意味しています。

それに対して、「根深い」という表現は「植物の根が深く入っている」「原因・理由が深い領域にある」「悪い意味で執着が強い」の意味を持っています。

「根強い」「根深い」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の内容をチェックしてみてください。