ここでは「再現」と「復元」の違いについて、詳しく説明していきます。
「再現」とは?
「再現」とは、元の(状態の)ような状態にする、そのように作るだと表現できます。
例えば、「江戸城を再現したミニチュアだ」と使われた時には、かつての江戸城がそのままイメージされたミニチュアだという意味になります。
自動車で「次代のモデルは、名車と言われた初代を再現したモデルになるらしい」と言えば、全く同じではないものの、できるだけそれに近付けたモデルになると解釈することができます。
言葉としては、極力同じ状態、同じものという意味になりますが、実際の使われ方ではこのように、それを目指したものという表現だと考えてください。
「復元」とは?
「復元」は、元の状態や姿に戻す(為に直す、修復する)という意味の言葉です。
元が分からない部分は想像で補うことも多く、「実際の化石からコンピューターによって復元したCGが完成した」といったような使われ方がそれに当たります。
こちらも、できるだけそれを目指すといった解釈で用いられることが多く、「一応復元してみるが、どこまで再現できるか分からない」のように、「再現」と合わせて使われる場合も少なくありません。
この意味としては、可能な限り元の状態に戻そうとしてみるものの、それができるかは不明だとなりなす。
「再現」と「復元」の違い
「再現」は、「再現ドラマ」という使われ方もよく見聞きするでしょう。
当時の状況にできるだけ似せてドラマ化したものがそれで、大きな事故を対象にしてそれが作られた場合、その事故の原因や当時の状況がよく分かるものとして有益な存在になります。
「復元」もそうですが、これらは「元」があってこその表現で、それに極力近付ける、それに近付られるように直す(修復する)という違いがある言葉になります。
まとめ
これらの言葉は、先の例のように、「復元」によって「再現」できることになりますが、元がない状態から「再現」する場合には、「復元」を伴うことはありません。
このような関係になると覚えておいてください。