交通事故で「轢き逃げ」と「当て逃げ」はどの様に違うのでしょうか。
それぞれの意味と概要についても併せて紹介します。
「轢き逃げ」とは?
「轢き逃げ」の意味と概要について紹介します。
意味
「轢き逃げ」は「ひきにげ」と読み、「車両の運転中に、死傷を伴う事故を起こした時に、負傷者を救護せずに現場から離れる犯罪のこと」です。
自分が運転する車やバイクで交通事故を起こしてしまい、死傷者が出ている状態なのに、負傷者をそのままにして逃げてしまう行為を言います。
概要
「轢き逃げ」は、道路交通法の「救護義務」に違反する犯罪行為となります。
道路交通法では、交通事故を起こした場合、車両の運転者は事故による負傷者を速やかに救護しなければならない義務があるのです。
ところが、人身事故を起こした時にパニック状態になり、思わず逃げてしまう人もいて、その場合に「轢き逃げ」と言うのです。
「当て逃げ」とは?
「当て逃げ」の意味と概要について紹介します。
意味
「当て逃げ」とは、「物損など、人が関係しない交通事故を起こした時に、運転者が現場から離れてしまう犯罪のこと」です。
家の壁や駐車している車などにぶつけて、そのまま逃げてしまう行為を言います。
概要
「当て逃げ」は、物損事故を起こしてそのまま逃げてしまう行為を言います。
交通事故と言っても人が関係しないので「バレなければいい」と思って逃げる人が多くいます。
「当て逃げ」は「轢き逃げ」よりは刑罰としては軽いのですが、犯罪行為であることには変わりありません。
「轢き逃げ」と「当て逃げ」の違い!
「轢き逃げ」は、「人身事故を起こしてそのまま逃げ去ること」です。
「当て逃げ」は、「物損事故を起こしてそのまま逃げ去ること」です。
2つの違いは「人が死傷するか、物が破損するか」という点です。
まとめ
「轢き逃げ」と「当て逃げ」は、被害に遭う対象が違います。
どちらも犯罪に当たりますので、事故を起こしたら速やかに車から降りて対応に当たりましょう。