この記事では、「狼狽売り」と「損切り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「狼狽売り」とは?
「狼狽売り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「狼狽売り」は「ろうばい」と読みます。
「狼狽売り」は、「相場が急に下がったのに驚いて、慌てて持ち株を売ること」という意味があります。
ちなみに「狼狽(ろうばい)」には、「不意の出来事に慌ててうろたえること」という意味があります。
例えば、大きな地震が起こった時、経済活動がストップするなどして、株価が急激に下がると考えられます。
このような思いから、ちょっとした地震で、持ち株を売ってしまう場合、「地震が起きたので、狼狽売りしてしまった」などという文章にできます。
また、仕手筋によって、株価が操作されている局面で、急に持ち株の株価が下落したのを見て、慌てて売ってしまうことがあります。
このような場合は、「仕手筋のやり口に引っかかり、狼狽売りしてしまった」などという文章を作ることができます。
このように、慌てて持ち株を売ってしまうとき、「狼狽売り」という言葉を使うことができます。
「損切り」とは?
「損切り」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「損切り」は「そんぎり」と読みます。
「損切り」は、「値下がりした株式や証券、外貨などを売って、損失を確定すること」という意味があります。
「ロスカット」などと呼ばれることもあります。
例えば、持ち株の株価が下がっている局面がある時、このまま放置したら、ますます株価が下がりそうだと感じることがあります。
そうなる前に、損が確定してしまうことを覚悟して、損失を抱えた状態で持ち株を売ることを「損切り」と呼びます。
「損切り」をすることで、損失を少なく抑えることができるというメリットがあり、また、「損切り」することで、資金を塩漬けせずに、次の投資資金に回せるというメリットもあります。
「損切りをしたことで、大損をせずに済んだ」とか、「損切りが上手にできれば、上級者の仲間入りだ」などという文章を作ることができます。
「狼狽売り」と「損切り」の違い
「狼狽売り」と「損切り」の違いを、分かりやすく解説します。
「狼狽売り」は、「相場が急に下がったのに驚いて、慌てて持ち株を売ること」という意味があります。
一方で、「損切り」は、「値下がりした株式や証券、外貨などを売って、損失を確定すること」という意味があります。
どちらも、株式投資などの場面で使われる言葉になります。
ただし「狼狽売り」は、狙いもなく慌てて売ってしまうことを意味するのに対して、「損切り」は熟慮の末、損して得取れの心で売ることを意味するという違いがあります。
市場に翻弄されて持ち株を売るのが「狼狽売り」で、戦略に従って持ち株を売るのが「損切り」という大きな違いがあります。
まとめ
「狼狽売り」と「損切り」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。