この記事では、「委員手当」と「謝金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「委員手当」とは?
行政機関や組織において委員に支払われる報酬のことを意味する言葉です。
委員がその役割を果たすために受け取る報酬であり、感謝の気持ちを示すものではないと言えます。
給与としての性質が強く、所得税や消費税がかかります。
調査委員会や審議会の委員が出席したり、協力したりした場合に支払われる報酬が委員手当です。
「謝金」とは?
感謝の気持ちを示すために贈られる金銭のことを意味する言葉です。
「謝金」は、感謝の意を表すものであり、対価としての性質はあまり強くありません。
取材やアンケート協力、懸賞入選などに対して支払われることがあります。
また、「謝金」は、受け取った人の所得となり、所得税や消費税がかかることが特徴的です。
「委員手当」と「謝金」の違い
「委員手当」と「謝金」の違いを、分かりやすく解説します。
「委員手当」と「謝金」は、いずれも報酬の一形態を意味する言葉ですが、それぞれに違いがあります。
「委員手当」は、審議会や委員会などの公的な組織で活動する委員に支払われる報酬のことを表現する際に使用する言葉です。
国家行政組織法や内閣府設置法に基づく審議会等での活動に対して支払われます。
中央社会保険医療協議会などが該当します。
その一方で、「謝金」は、外部の専門家や有識者に対して、セミナーや会議などの一時的な業務を依頼する際に支払われる報酬のことを表現する際に使用する言葉です。
大学教授などが講演会や検討委員会に参加したり、受付業務や会場整理などのイベント業務を実施したりする際に、謝金が支払われます。
国の予算でも諸謝金が計上されています。
このように、「委員手当」は、公的な組織での活動に対する報酬であり、「謝金」は、一時的な外部の業務に対する報酬だと考えられます。
まとめ
「委員手当」と「謝金」は、どちらもお金を意味する言葉ですが、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「委員手当」は、公的な役割を果たす委員に支払われる報酬のことを表現する言葉です。
その一方で、「謝金」は、感謝の気持ちを示すために贈られる金銭のことを表現する言葉です。
「委員手当」と「謝金」の違いについて、それぞれ使い分けるようにしましょう。