「洗濯」と「洗浄」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「洗濯」と「洗浄」の違いとは?言い換え

この記事では、「洗濯」「洗浄」の違いを分かりやすく説明していきます。

「洗濯」とは?

「洗濯」【せんたく】とは、衣類や布製品についた汚れを落とすため洗剤と水を使って洗うことです。

漢字の意味を見てみると「洗」は水などを使って汚れを落とすこと、「濯」は水ですすぐこと、ゆすぐことを表しています。

漢字が持つ意味からも、「洗濯」は物を水につけて汚れを落とし、すすいできれいにすることを表していることが分かります。

一般に「洗濯」は衣類などの布製品に石鹸や洗剤をつけて汚れを落とし、水ですすいで汚れを洗い流し、脱水して乾燥させる一連の工程を指します。

古代からすでに家事の一つとして行われており、衣類を脚で踏んで踏み洗いしたり、たらいや洗濯板を使って手洗いしたり、洗濯機で洗いから脱水・乾燥まで行ったり、とさまざまな形で「洗濯」が行われてきました。

また、洗濯」には「衣類などを洗う」という意味以外に、日常から離れ、体や心に溜まった疲れやストレスを解消させることの例えに使われ、「命の洗濯」と表現されることがあります。

「洗浄」とは?

「洗浄」【せんじょう】とは、水や洗剤などを用いて物をきれいに洗い流すことです。

漢字の意味を見てみると「洗」は水などを使って汚れを落とすこと、「浄」はきれいにすること、汚れがないことを表しています。

漢字が持つ意味からも、「洗浄」は水を使って物の汚れを落としてきれいにすることを表していることが分かります。

一般に「洗浄」は、水流によって物理的に汚れを分離させる、洗剤などによって汚れを分解、溶解させる、といった形で物の汚れを浮き上がらせ、水や洗浄液などですすいできれいにする作業を指します。

一例として、家事の「洗濯」や食器洗いで汚れを洗い落とすこと、工業分野で製品や設備に付着した汚れを洗い落とすこと、口の中をゆすいで洗うこと、などはが「洗浄」にあたります。

「洗濯」と「洗浄」の違い

「洗濯」「洗浄」の違いを、分かりやすく解説します。

「洗濯」「洗浄」はどちらも「洗」が含まれており、汚れを洗い落とすことを表しています。

これらの大きな違いは、洗う対象物が特定されているかどうかです。

「洗浄」は、あらゆる対象物において、水や洗剤などを用いて洗い流すことを意味しています。

「洗濯」は衣類や布製品を水や洗剤で洗うことを指しており、それ以外の物を洗うことは「洗濯」とはいいません。

「洗濯」で衣類を洗うことは「洗浄」にあたります。

ただし「洗濯」には脱水、干す、といった「洗う」以外の作業が含まれるので、定義としては「洗濯」「洗浄」は違うものになります。

「洗濯」の例文

・『今日は天気が良く、絶好の洗濯日和だ』
・『デリケートな衣類は中性洗剤で洗濯する』
・『連休に温泉地でゆっくり過ごしたことは命の洗濯になった』

「洗浄」の例文

・『果物を流水で洗浄してから食べる』
・『ホースの水で車についた泥汚れを洗浄する』

まとめ

「洗濯」「洗浄」は、汚れを洗い落とすことに関連した言葉です。

「洗濯」は対象物が衣類などに特化しているところが「洗浄」と異なります。