「疲労感」と「倦怠感」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「疲労感」と「倦怠感」の違いとは?言い換え

この記事では、「疲労感」「倦怠感」の違いを分かりやすく説明していきます。

「疲労感」とは?

「疲労感」【ひろうかん】とは、心身の疲れた感じをおぼえることです。

これは「疲労」「感」を組み合わせた言葉で、「感」は接尾辞として前に来る熟語の「疲労」を漠然と感じる様子を示しています。

「疲労」は、肉体的、精神的に疲れることです。

「疲労」は、活動して脳、神経、筋肉などの組織がダメージを受けるために起こるとされます。

このまま活動を続けると機能が低下して活動するためのエネルギー枯渇してしまうので、休息をとってダメージを回復させるために体が「疲労」を感じさせるといわれます。

「疲労感」の明確な定義はなく、どのように感じるかは主観的なものです。

一般には、活動した後の機能が低下した感じ、だるさ、体の重い感じ、集中力や注意力の低下、筋肉痛、意欲の低下などの症状を伴うもので、なんとなく感じる程度から強く感じるものまでさまざまです。

主な原因は活動やストレスですが、疾患が原因になっている場合もあります。

「倦怠感」とは?

「倦怠感」「けんたいかん」とは、心身にだるさ、疲れ、意欲低下などの不快な感じをおぼえるえることです。

これは「倦怠」と接尾辞の役割を持つ「感」を組み合わせた言葉で、「倦怠」が意味する「だるくて活動する気が起こらない」感覚を漠然と感じる様子を示しています。

「倦怠感」の明確な定義はありませんが、一般には心身の疲れた感じ、全身に漠然としただるさや重い感じがあり、そのために活動する意欲が起こらない状況が「倦怠感」とイメージされます。

「倦怠感」は活動して疲れたために感じるだけではなく、思い当たる原因がないのに感じることもあります。

原因の分からない「倦怠感」があり、生活に支障をきたす場合は、ストレスの蓄積やさまざまな疾患が原因になっていることも考えられるので、原因を見つけて解消することが望まれます。

「疲労感」と「倦怠感」の違い

言葉の違いを分かりやすく解説します。

「疲労感」「倦怠感」にははっきりした定義がなく、どのような感じがするかは人それぞれで異なります。

これらは、語尾に接尾辞の「感」が付き、心身のだるさや疲れなどの不快な症状を漠然と感じる状況を表しており、ほぼ同じ意味を持つ言葉として使われることが少なくありません。

ただ、ニュアンスの違いとして「疲労感」は活動したために心身が疲れて感じるもの、「倦怠感」は特に活動したわけではなくても感じることがあるものと解釈することもできます。

また、「疲労感」の重いものが「倦怠感」にあたるともいわれています。

「疲労感」の例文

・『ジョギングをして軽い疲労感をおぼえる』
・『昼食後に仮眠をとったら疲労感が解消された』

「倦怠感」の例文

・『倦怠感が続く場合は一度受診したほうが良い』
・『インフルエンザにかかって頭痛と全身の倦怠感がひどい』

まとめ

「疲労感」「倦怠感」は互いによく似ています。

ただし、言葉の持つ意味やニュアンスには違いがあります。