この記事では、「特定」と「指定」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「特定」とは?
特別に選んだものを指定して選ぶことを「特定」【とくてい】といいます。
使い方としては、「特定口座を選ぶ」といえば一般的な口座とは違い、源泉徴収を自分でやらなくても金融機関がやってくれるのです。
また、「特定人」といえば、開発する内容を周囲に漏らさないようにする人を指します。
このように、特別に選ぶ対象や人を取り上げるとき使われている言葉です。
「指定」とは?
自分が家にいる時間に持ってきて欲しいと伝えるのが「指定」【してい】です。
また、問屋に持って来て欲しいと思う時間を定めて伝えたり、何をどう梱包して何個持って来るように伝えるのも「指定」になります。
使い方としては銀色の靴を10足持って来るように指示したと伝えて、確実に受け取れる時間は「15時」と「指定」するわけです。
「特定」と「指定」の違い
ここでは「特定」と「指定」の違いを、分かりやすく解説します。
断定する意味を含む「特定」は特別に定めて選んだものを指します。
事故を引き起こした中心人物は誰か調べた結果、この人だと分かったとき「特定」したとはっきり伝えられるのです。
もう一方の「指定」は送って欲しい物は何か商品名と、受け取る時間は何時にするか具体的にメール、電話で伝えます。
この2つの大きな違いは特別に選ぶという意味で使われているのが「特定」で、「指定」は時間や場所、物を定めて伝えるのです。
「特定」の例文
・『逃亡犯が隠れた建物を特定して、警察官は周囲を固めた』
・『聞き取りを何度もして、後輩を苛めた部員を特定した』
「指定」の例文
・『仕上がった服を受け取るのは土曜日の16時と指定した』
・『取引先が○○会社の宅配で送るように指定してきた』
まとめ
定める部分は同じですが、「特」と「指」の漢字を学べばどういったとき使うか分かってくるでしょう。