「角寒天」と「粉寒天」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「角寒天」と「粉寒天」の違いとは?二語の違い

この記事では、「角寒天」「粉寒天」の違いを分かりやすく説明していきます。

「角寒天」とは?

角寒天とは、天草やオゴノリなどから作られる棒状の寒天のことをいいます。

家庭用の寒天として作られてきました。

棒寒天と呼ばれたりもします。

天草のみで作る場合もありますし、オゴノリなど他の海藻も原料とする場合もあります。

これらの原料を煮て粘質分を溶出させ、固めたものがトコロテンになります。

それを凍結・乾燥させて作るのが寒天で、角寒天は厚みがあるので凍結・乾燥には時間がかかります。

家庭料理用の寒天で、水漬けしたり裏漉ししたりする必要があります。

「粉寒天」とは?

粉寒天とは、寒天を粉末状に加工したものをいいます。

海藻から作られるトコロテンに圧力をかけて水分を抜き、乾燥してから粉砕して作ります。

水に戻す手間がないので、お菓子作りなどによく用いられています。

ゼリーなどにすると、やや硬めに仕上がります。

粉末状なので扱いやすいのが魅力です。

食品としてだけではなく、工業や化粧品などの分野で用いられることもあります。

「角寒天」と「粉寒天」の違い

角寒天も粉寒天も、天草やオゴノリなどの海藻から作られる寒天の一種です。

角寒天は伝統的な製法で作られる寒天で、棒状になっています。

粉寒天は工場などで作られる寒天で、高純度で品質は均一です。

溶けやすいのが特徴になります。

角寒天をお菓子作りなどで用いる場合には事前に水漬けする必要がありますが、粉寒天はそのまま使えます。

水漬けする必要がないので扱いやすく、現在は粉寒天の方が主流になっています。

粉寒天の方が、軽量しやすいというメリットもあります。

まとめ

角寒天は伝統的な製法で作られている寒天で、棒状になっています。

粉寒天は工場などで作られている寒天で、粉状です。

角寒天は使用する前に水漬けする必要がありますが、粉寒天はそのまま使用することができます。

そのため扱いやすいのは粉寒天の方です。