この記事では、「ワルツ」と「ウィンナワルツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ワルツ」とは?
三拍子の優美な舞曲を意味する言葉です。
社交ダンスとして用いられる中庸のテンポのものや、ウィーン・ワルツに代表される速いものなどがあります。
ピアノ曲に代表されるような、舞踊に用いない器楽曲も存在します。
円舞曲とも呼ばれ、その名前は英語の“waltz”に由来しています。
「ワルツ」は、軽快で華やかなリズムと円を描くようなステップが特徴で、楽しく踊りやすい舞曲として人気です。
「ウィンナワルツ」とは?
速いテンポと華やかな回転が特徴的なワルツを意味する言葉です。
ウィーンの社交界で流行し、ウィーン会議を通じてヨーロッパ中に広まりました。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートで演奏されることで有名です。
「ウィンナワルツ」は、ヨーゼフ・ランナーやヨハン・シュトラウス1世によって発展し、シュトラウス2世によってその様式が完成されました。
また、「ウィンナワルツ」は、その後もウィンナ・オペレッタや映画音楽などで人気を博し、今日に至るまで愛され続けています。
「ワルツ」と「ウィンナワルツ」の違い
「ワルツ」と「ウィンナワルツ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ワルツ」と「ウィンナワルツ」は、どちらも3拍子のダンス音楽であり、優雅な舞踏会のイメージを想起させますが、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「ワルツ」は、スローワルツとも呼ばれ、ゆったりとした動きが特徴的な舞曲のことです。
スイングがメインの動作で、前から後ろ、あるいは後ろから前にスイングする動作が大きな波を描きながら踊るダンスで、斜めに踊る部分が多いと言えます。
その一方で、「ウィンナワルツ」は、ウィーン会議を通じてヨーロッパ中に広まったものです。
美しいメロディと共に、リズムや構成形式がある程度固定された音楽として知られています。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートなどで演奏されることで有名です。
まとめ
「ワルツ」は、ゆったりとしたテンポで踊られるのに対し、「ウィンナワルツ」は、速いテンポで華麗な回転を伴うダンスです。
両者は共に3拍子の美しいリズムを持ちながらも、その起源、発展、演奏習慣において異なる歴史と特徴を持ちます。