この記事では、「内観」と「内装」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「内観」とは?
建物を中から観てどう感じるかを「内観」【ないかん】といいます。
元々は仏語として自分の仏性を観じるところからきていて、意識を向けてじっくり観察するのです。
このようなところから、家の中がどういった作りになっているか調べるように観て、何か疑問や意見があるときは大工や建築士にぶつけます。
こういった意味から、自分はどのような人間であるか知るために内面や物の考え方に目を向ける行為を指すのです。
「内装」とは?
室内の壁や床、装飾、設備を「内装」【ないそう】といいます。
例えば、花柄の壁や花の形した照明を指し、「女性らしい内装に仕上げた」と伝えられるのです。
また、台所であれば床に大理石を敷き詰めたり、壁には白いタイル、ホーロー素材のシステムキッチンを揃えた「高級感がある内装にする」といった言い方します。
その「内装」に合う、質に拘った落ち着きがあるダイニングテーブルを置いたり、落ち着いた色の冷蔵庫を置くのも中高年が好む「内装」になるのです。
「内観」と「内装」の違い
「内観」と「内装」の違いを、分かりやすく解説していきます。
建物の構造やデザインを内側から観て、どう感じるか知ることを「内観」といいます。
ここから自己を探り求めて自分は問題が起きたときどういった動きするか、考え方ができる人間であるか観る行為を指すのです。
もう一方の「内装」は室内に使われている壁紙や天井板、照明、家具、設備といった色々なものを指します。
また、そのような部屋に合わせたカーテン、ドアといったものを含めて調和を考えて決めるのです。
例えば、経年劣化した部屋を「内装工事」して、今風のマットな壁と床にしたと伝えられます。
また、「室内装飾について学んだ」とも使われるのです。
まとめ
「内」を使ってはいますが、「観」と「装」には違う意味が含まれています。
どういった物に焦点を当てて使うかに着目して使いこなしてみましょう。